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じゃあ 2
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綾「そうか…」
じゃあ、そろそろアレを切り出してもいい頃だよな
風「やっと終わったか。で、この後はどうするんだ?」
風翔は壁から背を離して全員を見回した
成「俺は街をぐるっと見物してから帰るわ
せやから、俺んことは気にせんといてな」
成希は壁に背を預け座ったまま手をヒラヒラと振った
雷「私と風翔は蒼達がまとめた資料と報告物に
目を通さないといけないのでこの部屋に少し残ります」
風「あー…マジで?」
雷「少しはデスクワークもやってください」
風「へぇーい…」
水「僕は綾瑠様と一緒に行動します」
綾「…えっと…あのさ、先に1つ皆に聴いて欲しい
ことがあるんだけど…いいか?」
風「なんだ?」
綾瑠の言葉に4人は動きを止め、綾瑠を見た。綾瑠はふぅー、と息を吐き皆に顔を向けた
綾「今からいう事は俺の中で決定事項だから
変える気は無い。それを承知の上で聴いて欲しい」
成「綾瑠は頑固やから何を言っても無駄なのは
知っとる。せやから、なんも口出しせぇへんよ」
成希は顎に手を当て頬杖をつきながらヘラっと笑った
流石成希、俺の性格よく分かってるじゃん
雷「分かりました」
風「また突飛なこと言い出しそうで不安なんだけど」
そんなことを言う風翔の肩に成希はポン、と手を当てた
成「今に始まったことやない。コレだけは
誰にもどうにも出来んよ」
よし、あとは水怜の答え次第だ…
水「僕は綾瑠様に従うまでです」
よし、きた!
綾瑠は内心の気持ちを表に出さないように平然を装い、淡々と水怜に向かって綾瑠が血切りをやると決めたきっかけの内容を言った
綾「そっか…じゃあ水怜。お前今から俺の弟な」
水「えっ!?」
成「(´^ω^`)・∵ブフッ!!www
また無茶苦茶なこと言うとは思っとったが、
こう来たか。綾瑠あんたは期待を裏切らんのぉ」
雷「そういうことですか。ですからあの様に
念を押したのですね」
綾「正解」
風「俺らも今後無茶言われんのか?」
綾「さぁ?」
水「あ、綾瑠様!」
綾「拒否権はないよ。それに、血切りで
俺と水怜の血は混ざって繋がった
つまり、俺らの体内には同じ血が流れてる
……何が言いたいかもう分かるよね?」
水怜は綾瑠の顔を見つめたままピシッと固まっていて動かなかった
成「ほぉー。綾瑠、あんた考えたのぉ
少量でも血が混ざれば同じ治癒能力を持つもと同時に
同じDNAを持つことになる。正真正銘の血縁者に
なるっちゅうわけか」
アホの癖に理解すんの早いじゃん。なんて言ったら起こるだろうな
水「あ……」
水怜は震える手で口を抑えた。そんな水怜の前に綾瑠はしゃがみ抱きしめた
綾「独りぼっちなんて寂しくて悲しいだけだろう?
今からは俺がお前の家族だ」
風「確かにな。15歳の餓鬼が家族無しなんて
俺的にありえねぇからな」
雷「私も同感です。綾瑠、流石私達のお嫁さんです
ただ、私達から見れば水怜は綾瑠の弟と言うより
子どもみたいですけどね」
子ども!?
綾「いや、年齢的にありえないから」
綾瑠は顔を真っ赤にしながら否定した
風「綾瑠ー、お前顔が赤いぞー?」
綾「うるさい、からかうな!第1に水怜に失礼だろ!
こいつにはちゃんと親がいるんだから!」
水「…綾瑠様」
綾「あ…ごめんな、気に触っ!?」
水怜は勢いよく綾瑠に抱きついた。綾瑠は急なことで支えきれず後ろに尻餅をついた
綾「痛ってー…急にどうしたんだよ」
水「綾瑠様…綾瑠様、ありがとうございます
こんな幸せ今までにありません。この命尽きるまで
一生お守り致します」
水怜は涙を流しながらも真剣な顔で、はっきりと大きな声でそう宣言した
綾瑠は水怜のそんな姿を見て心が温くなったのを感じた
綾「守るのはお前の自由だから止めないけど、
死ぬのは無し。死んだら許さないから」
水怜は一瞬ポカンと固まったがすぐに笑顔になった
水「っ!……はい、綾瑠様!」
大切なものがまた増えた。蒼、蒼の弟の魁虎、成希、水怜、そして兄ちゃん達。死ぬって言われている俺だけど、皆を悲しませないためにも死なないで済む方法を探さないとな
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