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お披露目会、準備
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ティ「とっても綺麗で可愛らしいんだよ
それに、妖精は忠誠心がとても強いんだ」
蛇「そうなのか?」
ティ「そうそう
でも、それは自分が認めた相手のみだけど…
1度認めた相手なら自分の妖力が底尽きるまで
尽くすんだ」
力の…底が尽きるまで……その様に一途なら、私を認めてくれた妖精と仲良くしても良いかもしれぬな。動植物にしか心を開けない私にも優しく接してくれるやもしれぬ
蛇「それは死ぬまで…ということか?」
ティ「そうだよ。ついでに、契約した妖精は
相手の、主の心の内を読むことが
出来るようになるから、嘘が通用しないんだ」
……嘘が通用しない。つまり、相手の化けの皮を剥せるに加え本性を知る事になるのか…
蛇「心の内まで分かるという事は主の本性を知る
それでも妖精は尽くすのか?
その心の内がどんなに穢く、醜くても……」
蛇神は少し俯きながらティンに質問をした
蛇神自身、常に相手を欺いている。つまり、常に嘘をつき続けていることになる。そんな自分が例え妖精に認められ仲良くなれたとしても、契約をしてしまえば自分の本性を知り、もしかしたら離れていってしまうかもしれない、という不安に駆られた
ティンの言う通り妖力が底を尽きるまで主に尽くすと言っても100%そうだとは限らない。仲良くなった者が自分から離れて行くのは、もう…嫌なのだ……
ティンは俯き自信なさげな蛇神に優しく声をかけた
ティ「妖精が認めた相手の心が醜いわけないじゃん
その人の心が綺麗か穢いかなんて、
妖精はひと目で見極められる。だからそんな心配は
しなくていいんだよ」
そして一呼吸置き、妖精と仲良くなりたいんだね、とティンは言葉を続けた
蛇「ああ、出来れば色々なことを話してみたい
だが、一目で私をどんな者なのかを判断するのだな…」
仲良くなれる可能性を信じたい。しかし、やはり不安なのだ……こんな私を認めてくれる妖精がおるのか…
ティ「そんなに心配しなくても大丈夫だよ
だって、植物の僕に名前を付けてくれて、話を
聴いて、応えてくれて……そんな蛇神さんの心が
醜いわけないよ」
蛇「ティン…」
私は…
ティ「それに、最初に僕に触れた手がとっても
優しかったしね。それでも蛇神さんの心が穢いって
言うなら周りの奴らは化物だよ。会って2日しか
経ってない僕らだけど、それくらいは分かるんだよ?」
私はお主に出会えて良かった。……水神、お主の言う通り友という者は良いものだな。お主が言っていた意味が分かった気がする
蛇「……ありがとう、ティン
明後日が楽しみになってきた」
ティ「そっか、よかった。そろそろ日も傾いてきたし、
今日はもうお開きになるのかな?明日の準備とか
色々あるんでしょ?」
蛇「ああ、もうこんな時間か……
もっと居たいところだが、お前の言う通り
これから明日の準備をする故、今日は失礼するな」
ティ「うん。じゃあまた明後日ね!」
蛇「ああ、またな」
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