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お披露目会、準備 6
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焰「そんなに見たけりゃ、気が済むまで見やがれ
俺ってかっこいいだろ?ってな」
蛇「へ…?」
水「アハハハハハッ、それはすごい考えだな
焰、お前やはり面白い奴だな。プクククク……」
焰「だって人の目を気にしながらコソコソすんの
すげぇ疲れるし。だったら開き直って、
俺を見るがいいってな感じでいた方が楽じゃん」
焰はお前もそう思わねぇ?と蛇神に聞く。蛇神は確かにそうかもしれぬが…と戸惑った
蛇「だ、だが…ヒソヒソと話す噂話は
どうしたら良いのだ!例え視線はお主が言うた通りに
したとしても、それだけは噂話をする者をどうにか
するしかないではないか!」
あの視線はどうすることも出来ぬ…
焰「確かにそうかもしれねぇな。けどよ、
それはお前のことが羨ましいだけだ」
蛇「私が…羨ましい…?」
こやつは何を言っているのだ?私のどこが羨ましいのだ?好奇の目に晒され、ヒソヒソと噂される私のどこが良いのだ?
焰「おうよ。水神っちゅう神の中で最も尊い奴が
親なんだぜ?つーことは、水神の神力を
直(ちょく)に引いてるわけだ
羨ましいに決まってんじゃねぇか」
焰は最後にまっ、俺は違うけどなー。と付け加えた。蛇神は焰の言葉を頭の中で繰り返していた
皆(みな)、私が羨ましいのか…?そんなに皆は水神が親だというのが良いのか?
焰「思い出してみろよ。皆、どんな事を言ってた?」
「いつ見ても美しい御方だな」
「最も尊い方のお子なのだから」
蛇「あ…」
焰「な?俺の言う通りだったろ?だからお前が
コソコソする必要はねぇんだよ」
水「焰言う通りだな。お前はもっと堂々としておれ
妾はお前のことを、皆に1人1人自慢して回りたい
ぐらいなのだからな。妾の最も愛しい奴だと」
蛇「水神…」
水神は蛇神に向かいニコッと笑う。焰は愛されてんのなお前、と蛇神の頭をわしゃわしゃと撫でた
蛇「なっ!?撫でるな!」
焰「いいじゃねぇか。水神、別に撫でてもいいだろ?」
水「撫でろ撫でろ。ただ照れているだけだ」
蛇「照れておらぬ!」
水「顔を赤くして言われても説得力ないぞ?」
蛇「っ…」
水神、少しは察しろ……
水「クククッ…そうだな。蛇神、良かったな」
焰「何が良かったんだよ?」
水「それはな、」
蛇「余計な事を言うな!一線を引かずに自分と
話してくれる相手にやっと会えて嬉しいなどと
口が裂けても言いたくないわ!」
……………………あ、れ?
水「プッ、アハハハハッ…己の口でそれを言うて
どうするのだ。可愛い奴だなお前は。アハハハハッ…」
蛇「えっ、あっ……」
蛇神はその場にシュッとしゃがみ膝に顔を埋めた
嘘だ…私がこのような失態をするなどありえぬ…!
焰「…蛇神」
蛇「…なんだ……」
少しだけ顔を上げ、チラッと焰を見た
言うなら早く言わぬか…
焰「俺はずっとお前の見方だ。困ったことが
あったら水神だけじゃなくて俺にも頼ってくれな?」
焰はそう言ってニカッと笑った
お主は…
蛇「何故(なにゆえ)だ…」
お主は何故、水神の子であり同じ立場であるだけの、己だけでは何の取り柄もない私に、その様なことを言ってくれるのだ……
焰「何故(なぜ)って、俺とお前は友だからだ」
蛇「っ!」
焰「己の口から己の正体を話した時点で友だろう?
あれ…違ったか?」
水「間違っておらぬ。お前の言う通りだ」
友…初めてだ……。神で私と普通に接してくれる者にやっと会えた…。お主にもっと早く会いたかったな……
水「蛇神、言葉にしないと伝わらんぞ?」
蛇神がその言葉に頷く中、焰は水神の言葉に首をかしげていた。そして、蛇神は立ち上がり焰を見た
蛇「あ、のさ……友と言うてくれて…ありがとう……
これからよろしく頼む…………ほ…焰……」
焰「っ!おう!あったり前だ!」
蛇「わっ!」
焰は顔を赤くしながら自分の名前を呼んだ蛇神にガバッと抱きついたのだった
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