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蛇神の突飛な行動 2 side焰&ルフス
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焰「……おーい、お楽しみの所悪ぃんだが
速くしねぇと月が真上に登っちまうぜ?」
水「それもそうだな」
蛇「次の箱開けるか」
ル「羞恥ってのは無いみたいだね、焰様」
焰「みたいだな…」
蛇神お前、周りの視線が気になるなら今も気にしろよ…
そんな2人の会話は耳には入っておらず、次の箱をパカッと開けた
蛇「これは…先程言うていたベールというやつか?」
ル「当たり。でもこのベールは他のベールとは
一味違うぜ?
なんて言ったって妖精のベールなんだからな」
妖精のベール。これは妖精であるルフスの力が含まれているベールだ。そして、世界にたった一つのベールだ
蛇「して、何が違うのだ?」
ル「これは他のベールとは違って、名前の通り
僕の魔力が織り込まれてるんだ
これを身につけている時だけ妖精の羽が背から
生えてくる」
水「面白いものを作ったな」
ル「でしょ?けど、これだけじゃない。羽は
蛇神殿の神力が無駄に消費しないよう制御するんだ」
焰「お前は何だかんだ言って無茶をする時があるって
昔水神さんから聞いてな。ただの飾りのベールを
作るくらいならそういう効果があってもいいだろう
ってルフスと話したんだ」
焰は蛇神を見ながらそう言った
蛇「私はそんなに無茶をする時があるのか?」
おいおい、無自覚かよ…
焰様の驚いた顔、久しぶりに見たな…
蛇神は心底不思議だという顔で水神を見る。水神はそう言った蛇神を見ながらはぁ…と溜息をついた
水「お前忘れたのか?1度目はお前が生まれて
まだ間もない頃だ。まだ満足に言葉を発することが
出来ぬくせに、お前はお前を生み出して弱っている
妾を狙った輩に幻影を見せ、おかしくしたではないか」
焰「わーお…」
知らねぇって怖ぇ……俺も気をつけねぇとな。やられたらたまったもんじゃねぇ…
蛇「それを初めて聞いた時にも言うたが、私は知らぬ」
更に記憶なしと来たか…俺の友はとんでもねぇな
水「2度目は歳が千になった頃だ
妾が何気なく独り言で闇宇宙(やそら)にある黒真珠が
欲しいと言うたら、1人に加え何も持たずに
しかも真冬に行ったのだぞ?
闇宇宙の気温を知っておるか?夏でも最高気温は
良くて5度、冬には-80度にもなるんだぞ?」
焰「あー…」
それは…阿呆としか言いようがねぇ……
あ、次は呆れてる……今度は焰様の百面相だな
蛇「無事だったから良いではないか」
それにしても蛇神殿は臆病なのか勇気があるのか分からない……
水「3度目は3千になった頃だ。
こいつは急に修行に行ってくると言い出し、
身ぐるみ一つで海を越えて行ったのだぞ?」
ル「それは…何と言っていいのか……」
蛇「少しでも早くお主と釣り合えるように行ったんだ」
だとしても蛇神殿、もう少し計画性を……
水「4度目には、」
焰「ちょっと待て、まだあるのか?
無茶をする時があるとは聞いていたけどよ、
ここまでとは聞いてねぇぞ」
こなんならベールにもう少し力を織り込んだ方が良かったかもな、ルフス…
僕も同感
2人は目を合わせた
ル「僕も同意見だな…この蛇神殿がそんな突飛な
行動をするとは想像もつかない……」
ルフスの言葉を蛇神は即座に否定した
蛇「突飛ではない。思ったことをすぐ行動に
移しているだけだ。よく言うであろう?
思い立ったら何とやら、と」
焰「あ…まぁ、そうだけどよ……」
思い立ったら行動の度が過ぎてんだよ
水「これだから不安なのだ。視線を気にして
なよなよしておるのに、行動がとてつもなく
突飛なのだからな」
蛇「突飛ではないだろう」
焰「蛇神、悪いが十分突飛だ」
蛇「焰まで…」
焰「お前水神の旦那になるんだろう?
なら、水神の不安の種を減らしたらどうなんだ?
妻を安心させるのも旦那の勤めじゃないのか?」
蛇「……確かにお主の言う通りだな…」
蛇神は水神に気をつける、と言って今まで心配かけた、と謝った。水神はそれに対し深く考える必要はないが頭の隅に入れておいてくれと言ったのだった
すごい…焰様がめっちゃ真面目な事言ってた…
ル「焰様が真面目だ……
明日は槍でも降るんじゃないか?」
焰「怒んぞ、ルフス」
ルフスはごめんなさいと言ったのだった
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