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お披露目会、本番 3side水神
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焰「これより、蛇神殿のお披露目会を始める
進行はこの焰が務めさせて頂く。よろしく頼む」
ル「僕は焰様の術者、ルフスです
よろしくお願いします」
焰とルフスが舞台上で挨拶をすると周りに集まっていた者達がパチパチパチと拍手をした
焰「では早速、今日の主役に登場してもらう
水神の一人息子、蛇神だ。壇上に上がって来い」
やっとこの日がきたか……長かったような、短かったような、不思議な感じだ
水神がそんな事を思っている間、蛇神は深呼吸を1つし、ゆっくりと階段を登り始めた。すると、集まっていた者は蛇神が1歩進む度に声を上げる
「ついにこの日が来ましたわ」
「そうですね、皆この日を待ち侘びていましたしね」
キャッキャッと騒ぐ者
「ああ、ついに蛇神様のお声が聞けるのだ」
感激する者
「そう、そわそわするな」
「無理もないですよ
皆、この日を楽しみにしていたのですから」
咎める者やそれを宥める者
蛇神はそんな声を聞いているにも関わらず、表情一つ動かさず1点を見つめたまま舞台中央に向かった
水「いつもの蛇神とは大違いだな……」
かっこ良いぞ、蛇神。流石、妾の息子であり旦那となる者だな
ボソッと呟いた水神の言葉に妖精達はそうなの?と問いかける
水「お前らも既に知っておるであろう?
あやつは人目を気にし、己を隠す。それが今はどうよ
そんなことを誰にも微塵も感じさせぬ」
桜精「確かに、そうですね…」
水「焰とルフスにもだが、お前達にも感謝せねばな
蛇神と普通に接してくれてありがとう」
光精「普通って言ったって俺らはいつも通りに
話しただけだ。感謝されるようなことじゃねぇよ」
雪精「そぉそぉ、当たり前のいつも通りだよぉ」
水神は雪の妖精に指を差し出した。雪の妖精は素直にその指の上に乗った
水「あいつにはその当たり前やいつも通りが
特別なのだ。以前、1度でもあいつを見たことが
あるのならば分かるであろう?」
風精「確かにね。自分を隠しちゃうなんて勿体ないよ
あんなに綺麗でかっこいいのにさ」
桜精「それは…私も、同感です……」
雪の妖精はうんうん、とゆっくり頷く
光精「ま、まぁ?俺もそう思ってないこともないぜ?」
雪精「結局どっちなのぉ?」
光精「だ、だから、思ってないこともないんだ!」
ふふふっ…こやつら……
水「妾の勘違いだったら忘れて欲しい
お前達、蛇神を認めてくれたのか?」
妖精達は同時に目を見開き顔を見合わせた
無自覚か……でも、この反応は…ふふっ……。良かったな蛇神。お前に術者がつくのはそう遠くないみたいだぞ?
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