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挨拶回り
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蛇「桜の妖精と風の妖精も私の肩に座れ
そうすれば皆同じだ」
桜精「で、ですが今から挨拶に回るのでは?」
蛇神は桜の妖精の言葉にクククッ、と言った
蛇「心配いらぬ。相手にインパクトを残すチャンスが
増えただけだ。なぁ、水神?」
水神は腕を組んだまま意味ありげに笑って答えた
水「お前の好きにするが良い。妾は止めはせぬ
止める時は命の危険がある時のみだけだ」
蛇「という事だ。2人とも早く座れ」
風精「本当にいいの?迷惑かけてるんじゃ……」
蛇「余計な事を考えるでない。私が良いと言えば
良いのだ。それに、私が困った時には耳打ちして
くれぬか?そうすれば私も安心して挨拶に回れる」
お主らがすぐに視野に入れば、周りの視線があまり気にならないだろうしな
ル「2人とも、迷ってる暇はないぞ?」
桜精「え?」
ルフスはそういった後、焰の方を見た。焰は懐から懐中時計を取り出し、時間を見ているところだった
焰「蛇神、時間的にそろそろマジで行かねぇと
まずいぞ?相手を待たせ過ぎちまう」
ル「だとさ。で、どうすんのさ2人とも?」
桜精「え…あっ……」
風精「どうするって…」
蛇「2人ともおいで。早う行こう」
蛇神は手を2人の前に差し出した
風精「分かったよ。じゃあ……お言葉に甘えて…」
桜精「…ありがとうございます」
2人は蛇神の手を取った
温かい小さな手だな……このような私を認めてくれたこの者達を大事にしなくてはな
焰「準備出来たみてぇだな。水神さんも平気か?」
水「妾は何時でも大丈夫だ
挨拶に回る者は分かっておる故、お前はルフスと
共に少し休憩して来い」
焰「そんじゃ、ありがたくそうさせてもらうぜ
行くぞルフス」
ル「はーい。じゃあまた後でなー」
蛇「ああ」
水「では行こう。初めは…」
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
水神…あとどれくらいだ……あと何人で終わる…?
水「そうだな…あと10人程であったか?」
水神は手元の紙を見ながら答える
まだ10人もおるのか…
水「笑顔が引きつっておるぞ?」
引きつりたくもなるわ。これまで何人に同じ挨拶をしてきたと思っておるのだ?
水「それは隣におる妾と妖精達がよく分かっておるぞ
ほら、妾と妖精達を見習わぬか
疲れた顔を見せるでない」
水神は視線を変えないまま話を進めていった
水神は紙を見ることが出来る時間があるではないか。あー、力を使いたい……
水「あほ」
蛇「言うてみただけだ
それで、次は誰に挨拶をするのだ?」
水「次は……あー…」
蛇「なんだ、ニヤニヤとして…」
水神は手元の紙から視線を外し、蛇神を見た。そして、クイッと口角を上げる
水「お前が今1番会いたい奴だ」
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