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プチ鬼ごっこ
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水「蛇神ー」
妖精達と話していると蛇神の名前を呼ぶ水神の声が聞こえた。蛇神が声のする方へ目を向けると、そこには水神と恵、生まれてまもない頃から知っている水神の家臣3人がいた
そして、その家臣に囲まれるようにして一緒に空を飛んでいるのは妖精達と同じような服を着て背に大きな羽を生やすプラチナ色の髪を持つ男だった
訫「妖精王だ!王がいるよ!」
あの人が妖精王……
皓「見た目も雰囲気も全然変わってねぇな」
媙「私達が生まれた時から随分な時間が
経っているのに…本当、私達の親は不思議だよね」
孋「そうですね。あの…蛇神様…」
蛇「ん?なんだ?」
孋「蛇神様と契約した事言っても良いですか?」
蛇「お主らが良いのならいくらでも話して良いぞ」
こんな私が主で王は怒らないだろうか…
皓「それで王が怒んだったら、俺が王を怒る
俺の主を傷つけんな!ってさ」
そう言えば丸聞こえだったな……
皓「忘れてたのかよ」
蛇「今さっきの事だからな。まだ慣れておらぬ」
皓「そうか。とにかく蛇神様は自信持ってろ
蛇神様は俺にとって自慢の主なんだからさ」
訫「あーきぃ…さっきから俺の俺の、ってぇ!
僕の主でもあるんだからねぇ!」
皓「そんなことで怒んなよ…」
訫「そんなことじゃないもん!あきだって、
僕が蛇神様を僕の主って言ったら怒るでしょ!」
皓「はっ!俺がそんなちっさい事で怒るかっての!」
蛇「おいおい、2人とも…」
孋「蛇神様、心配いりませんよ。2人とも
ただ戯れ(じゃれ)合っているだけですから」
蛇「そ、そうなのか?」
媙「そうそう、だからあんなのほっといて
水神殿達の所に行こ!」
媙吹はそう言って蛇神を引っ張った
蛇「だが…!」
孋「大丈夫ですよ。2人とも蛇神様が大好きですから
すぐに追いかけてきますよ」
あの様に夢中で言い合っておるのに、気づいて追いかけて来るのだろうか?
孋「だって…」
そんな事を思った瞬間2人が蛇神の方に顔をバッと顔を向けた
訫「あっ!蛇神様が!」
皓「おめぇら、蛇神様を何処に連れてく気だ!
待てー!」
蛇神が連れて行かれていることに気づいた皓と訫は、蛇神達を追った
媙「だって、蛇神様の声は全て私達に筒抜けだからね」
媙吹は楽しそうに笑いながら蛇神の手を引く
蛇「確かに、そうであったな」
媙「さて、鬼ごっこ開始ー!」
蛇「お、おい!もう戻って来てるのだぞ!」
孋「ふふっ…2人が速く私達を捕まえれば良いだけ
の話です。なんの問題もありませんよ」
孋桜…性格変わっておらぬか…?
孋「変わってません。生まれた時からこのままですよ」
蛇「へ、へぇ…」
媙「ほーら、2人ともー!早く捕まえないと
蛇神様は私達が貰っちゃうよー?」
訫「そんなの駄目ぇーーー!」
皓「ふざけんなぁー!止まれー!」
媙「やーだねー!」
蛇「やはり、もっと早くお主らに会いたかったな…」
蛇神は小さく笑った
孋「何か言いましたか?」
蛇「いーや、何も」
これは俺だけの秘密だ
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