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暴走 4side水神
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皆の目に映ったのは体の周りに大量の神力を放出しながら俯く蛇神の姿だった。だが、妖精達はそこに驚いたのではない
水神が警戒し、恵が目を見張る。ファルが見事と褒め、妖精達が驚き呆然とした蛇神の姿……。それは、髪と瞳の色が神力と同じ金色に変わり、頬や首、手の甲などに鱗が現れた姿だった
水「これではまた繰り返してしまう……
蛇神の意識がはっきりとしておれば良いのだが…」
恵「それってどーゆーことさ」
水「……話したかどうか忘れたが、蛇神は生まれて
間もない頃だと言うのに、妾を守ろうと
力を暴走させたことがあるのだ。本人には記憶が
無い故、暴走の部分は有耶無耶にして誤魔化しておる」
だが…今回は通用せぬだろうな……
恵「それ…めっちゃヤバイ状況じゃない?
神力だって昔より格段に上がってるんだし……」
分かっておる…
水「それもそうだが、今回ばかりは暴走を
誤魔化しきることは出来ないだろう
それに加え、神力の大きさに器が耐えられるか…
蛇神が壊れてしまわないか不安だ……」
どうすればよい…蛇神を戻す方法は……
水神の声が聞こえていたのかファルは口角を上げた
フ「ふっ、半分は既に持っていかれているみたい
ですから戻せるかは蛇神次第ですかね」
水「ファル、遊びも大概にしろ
妾にも今の蛇神の神力の底は分からん」
面倒事が嫌いなお前が何故このような事を…
フ「そうですか、煽ったかいがありました」
水「馬鹿者が……」
今のあいつに何を言うても無駄だ。ならば蛇神を戻す方法を考えねば…
水神が考えを巡らせていると、妖精達がカタカタと震えていることに気がついた
水神「妖精達、どうかしたのか?」
先より顔色が悪い
皓「水神殿……蛇神様の心を聞いてくれねぇか?」
皆顔を青くし、皓以外の妖精達は口や耳に手を当てていた。水神はそんな妖精達を見て皓の言うことに素直に従い、蛇神の心を読むため意識を集中させた
ふざけるな………やめろ…やめろ…やめろっ!俺から奪うなど、誰であろうと許さない……許さない……許さない…許さない…許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
聞こえてきたのは怒りの声だった
まずい、このままでは!
俺から大切なものを奪う奴は、
水「おい、蛇神っ!」
皆……………………………………………死ね
水神は危険を察知し、瞬時に結界を張った。その結界は離れた場所にいるファル以外の者を包むように張られた
ドンッ…ドドドッ、ドスッ……
媙「わっ!な、何!?え!蛇!?」
なんとか間に合ったか……
皓「こ、これって蛇神様のか?」
水「ああ、そうだ」
訫「なんでこっちにまで攻撃が来たの?
あの様子だけで言えば怒りの矛先は王の筈なのに…」
恵「大方、意識が半分以上持っていかれてるのが
原因でしょ。それにしても、神力を形にして飛ばす
なんて思わなかったよ」
恵は水神を見た
水「妾もあれは初めて見た…
これで蛇神に近寄る事は容易ではなくなったな」
どうするか…何か策を練らなくては……
孋「意識はまだあるのでしょうか?」
媙「あるよ。蛇神様の右手の見てみなよ」
媙吹の言葉に皆蛇神の右手に視線を向けた。そこには右手を爪が食い込むほど強く握り押さえつける蛇神の左手があった
蛇神…
媙「蛇神様の意識はあれでギリギリ保たれてるみたい
でも、長くは持たなそうだから時間の問題だね……
ねぇ、水神殿…どうしよう!」
…近づきたくとも、あの蛇がい居る限り結界無しでは近寄る事は難しい…攻撃で弾き飛ばすことも可能だが下手をすれば周りに被害が及ぶ……それに結界を移動させることも不可能…
水「盾でも作れたら良いのだが…」
皓「盾……盾…盾って、こんなのか?」
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