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白蛇
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時は少し戻り、水神と恵、妖精達が策を考えている間…
駄目だ…神力が止まらぬ……これ以上は…!
フ「蛇神、まだ意識はありますか?」
蛇「ファ、ル殿……何、故…」
フ「まだありますね。流石は水神の息子です」
ファル殿は一体何を考えておられるのだ?………俺に何を望んでる。答えろ……
その時、一瞬蛇神の瞳に赤い光が走った
フ「ふふっ、遂に現れましたね白蛇(しろへび)
貴方が蛇神の体内にいると気づいた時は驚きましたよ」
蛇「!?何故、それを……」
喋るな蛇神…俺が出る……
蛇「……半分、だけだ…」
ふっ、用心深いのはいいことだ……借りるぞ
蛇「…早く済ませろ、神力が抑えられぬ…」
次の瞬間、左目が赤くなった
フ「まさかと思いましたが、当たったみたいですね」
蛇「黙れ、その胡散臭い笑顔を剥ぎ取ってやろうか」
フ「ふっ…半分は既に持っていかれているみたい
ですから戻せるかは蛇神次第ですかね」
ファルがそう言うと水神の声が聞こえてきた
水「ファル、遊びも大概にしろ
妾にも今の蛇神の神力の底は分からん」
水神が焦っている…それ程私は神力を放出しておるのだな……白蛇、早くしてくれ。お主の力も借りねばもう抑えられそうもない
蛇「それはこいつ次第だな。おい、ファル
俺はお前のおかげで、今最高に機嫌が悪いんだ」
フ「そうですか、煽ったかいがありました」
水「馬鹿者が……」
蛇「おい、蛇神。少しの間耐えろよ」
蛇「アレをするつもりなのか!」
蛇「おいおい、俺が出ている間は出てこないって話
じゃなかったか?お互いその条件を飲んだはずだが?」
蛇「今回ばかりは許せ。アレをこの状態でやれば、
間違いなくこの身体は…!」
蛇「ああ、そうだろうな。…流石に愛する者の前では
この先は言えないか?この体が」
1度壊れているなど…口が裂けたとしても言えぬわ……水神にはまだお主の存在はバレてはおらぬ。私としては出来ればこのまま知らずに居て欲しいものだ
フ「ふふっ、そういう事ですか。だから貴方が
その体の中に居るのですね」
蛇「勝手に読むなクソ野郎が」
フ「心外ですね。察して理解しただけですよ」
蛇「うるさい黙れ、俺はお前を許さないからな」
白蛇、それはどういう事だ?
蛇「お前が神力の暴走をせずに
俺を表に出せるようになったら教えてやるよ」
フ「さて、話を遮るようで悪いのですが、
蛇神と白蛇の出会いはいつだったのですか?」
蛇「だから黙れ、1発食らわさないと
分からないみたいだな」
白蛇、やめろ!
蛇「この体は怒りと憎しみ、怨念の塊で作られている
それを神力に変えずにお前に当てたら……
どうなるだろうな?」
フ「それは大変なことになりますね
出来ればやめて頂きたいものですが、無理でしょうね」
白蛇!
蛇「分かってるじゃないか……覚悟しろ」
……白蛇…私の体で………
フ「面倒事は嫌いですが、貴方と殺り合うのは
結構好きだったりするんですよね」
2人は臨戦態勢に入ると妖精王は数珠の様なものを構え、白蛇は神力を次々と変形させていく
好き勝手するなと…
それが変形し終わりシャー、と唸った瞬間
蛇「言うおるだろうが!」
蛇神の怒りが沸点に達した
っ!?蛇神、今変わったら、っ!?
蛇「ゔあ゙っ」
蛇神の脳内にたくさんの声が入ってきた。その声はよく知っている声だった
殺せ…殺せ…殺せ…消せ、消してしまえ…奪う奴など生きる価値もない……殺してしまえ…
何故なら…
ふざけるな………やめろ…やめろ…やめろっ!俺から奪うなど、誰であろうと許さない……許さない……許さない…許さない…許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
この声は…
水「おい、蛇神っ!」
皆……………………………………………死ね
昔の蛇神自身の声だからだ
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