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風「終わったー…」
蒼は風翔が目を通して判子などを押した書類を回収した
蒼「お疲れ様ー」
風翔は背もたれに寄りかかり天井を見た
風「綾瑠と水怜はまだなのか?」
雷「まだ出かけて3、4時間しか経ってませんけど?」
風「3、4時間も!だろー…あー、会いてぇよ…」
そんな風翔を見た雷翔は溜息をつき、2人を見ながら書類を纏める蒼は苦笑した
すると、ドアをノックする音が聞こえてきた
蒼「……誰ー?」
魁「魁虎」
蒼「…うん、確かに魁虎だー
鍵開けたから入って来ていいよー」
蒼がそう言った後ドアが開き魁虎が入って来た
魁「僕の声とオーラくらいさっさと見分けてよね」
蒼「ごめんて。で、どうしたのー?」
魁「綾瑠さんと水怜が帰ってきたから
報告しようと思って」
蒼「おー、ありがとー」
風「それで何処にいるんだ?」
風翔は目を輝かせた
魁「調理場だよ」
風「調理場?…何で?」
魁「ご飯作る以外に調理場に用はないでしょ」
風「まぁ、そうだけどよ…」
雷「では今、綾瑠が作っているという事ですか?」
魁「そうそう。水怜は綾瑠さんのお手伝い」
風「へぇ。この短時間で随分仲良くなったんだな」
雷「そうですね。もう心配はいらないようです」
雷翔と風翔がふっ、と顔を見合わせて笑っているとまたドアのノックする音が聞こえた
蒼「誰ー?」
水「あの、水怜です」
風「おっ、噂をすればってやつか?」
蒼「…うん、入っていいよー」
水「失礼します」
風「どーした?綾瑠と飯作ってたんじゃねぇのかよ」
風翔の言葉に水怜はコクリと頷く
水「はい。サラダができたので皆を呼んで欲しいと
兄様に頼まれました」
雷「分かりました。あの大部屋ですよね?」
水「はい。サラダはテーブルの上に既に置いて
あるので、食べて待っていてください
僕は調理場に戻ります」
蒼「りょーかい。…ねぇねぇ水怜、楽しそうだね」
水「はい。兄様と……家族と料理をするなんて
初めてですから」
水怜は笑顔でそう言い、失礼しましたと言って調理場に戻って行った
雷「魁虎が大部屋を教えたのですか?」
魁「そうだよ。そこしか食事をする
大きなテーブルないじゃん」
雷「確かに」
風「てかよ、昨日今日であんな笑顔を
出来るようにさせるってすげぇな。流石俺の嫁」
雷「俺ではなく、私達の、ですよ」
風翔は言葉を訂正する雷翔にへぇーへぇー、と返事をして立ち上がった
風「早く行こうぜ。俺もう限界」
ドアを開けて大部屋に向かった風翔を見る雷翔と蒼、魁虎はクスクスと笑う
雷「限界なのが空腹なのか…」
蒼「それともー」
魁「綾瑠さんなのか、どっちなんだろうね…」
雷「どちらもでしょうね…」
3人はクスクスと笑う。勿論風翔は気づいておらず、鼻歌を歌いながら大部屋に向かうのだった
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