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最高の調味料 2
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麺は順に茹でてるし、ソースの方も同時進行で出来てるから一気に3種類出せるな。雷にぃ、風にぃ、蒼に魁虎、水怜と…成希は連絡が帰ってこないな……まぁ、そのうち来るよな
…結構な量を茹でてるけど大丈夫か?足りなくなることはないと思うけど、皆がどれくらいの量を食べるのか分からないし……腹減り過ぎてて予想以上に、って事もあるしな…
いいや、悩んでても仕方ない。ある分全部作るか。せっかく麺も何種類も買ってあるし、余分に作って余れば後で俺が食べればいいだけの事だ
水「兄様ー。皆を大部屋に呼びましたー」
綾「おう、ありがとう。あと少しだからお前も先に
大部屋に行っとけ」
水「嫌です!僕も作れるようになりたいから手伝う!」
真剣な顔をして言う水怜に綾瑠は笑う
綾「そうか。じゃあこの後、茹でた麺を
容器にあけるから2つの鍋に新しく水を入れてくれ」
水「うん!」
綾瑠は水怜の返事を聞いた後、調理中のソース作りに集中した。その手際には無駄が一切なく、2〜3人でやる作業を1人でこなしていた
水「兄様凄いね。本物のシェフみたい」
綾「ハハッ、ありがとう」
お礼を言うと、麺を茹でる3つ鍋をそれぞれ容器にあけ、麺の硬さを確認する
綾「うん、こんなもんだろ」
スパゲッティにフェットゥチーネ、ペンネを茹でたから、あとはファルファッレとリングイネだな
水怜言われた通りに2つの鍋にまた水を入れ、ファルファッレとリングイネを茹でる為の湯を沸かし始める。綾瑠はその間に容器にあけていた麺をフライパンに移した
よし、1つ目完成
綾「水怜、コレをその皿に盛り付けてくれ」
水「はーい!」
綾「熱いから気をつけろよ」
綾瑠は鍋敷の上にフライパンを置き、トングを水怜に手渡した。水怜は台の上に乗り受け取ったトングでパスタを皿に盛り付けていった
水「トマトのいい匂い。兄様、コレ何て名前なの?」
綾「それはアマトリチャーナって言って、
パンチェッタとペコリーノチーズを使ったパスタだよ」
水「へぇ。僕にも作れる?」
綾「勿論。練習すれば作れるよ
けど、それよりも簡単なのがコレだな」
水怜は盛り付けた皿をカウンターに置いて、綾瑠が新しく鍋敷の上に置いたフライパンの中を見た
水「コレは?マカロニみたいだけど…
うわっ、匂いが辛(から)い!」
綾「これはペンネ。今回はアラビアータにしてみた
俺は個人的にだけどショートパスタの方が
作るの簡単だと思うんだよね。ソースと絡めやすいし」
綾瑠は新しいトングを水怜に手渡した
水「ふむふむ。じゃあ今茹でてる蝶々みたいなのも?」
綾「そうだね。でも、ソースとの相性もあるから
そこは気をつけないといけないな」
水「そうなんだ。じゃあ、ちゃんと覚えなきゃだね」
水怜は盛り付けながらそう言った
綾「さっ、残りもじゃんじゃん作るぞ」
水「はい!」
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
ガチャ
一方その頃、雷翔達は大部屋に到着し風翔が部屋のドアを開けていた
蒼「とーちゃーく。おぉ!何かオシャレ」
魁「確かに。何か分からないけど雰囲気が
いつもと違うね」
蒼と魁虎は辺りをキョロキョロと見ながら席に着いた
雷「生ハムのシーザーサラダですか…
ふふっ、とても美味しそうですね」
風「早く食おうぜ!」
雷「そうですね。では、いただきます」
風「いただきます!」
蒼「いただきまーす」
魁「いただきます」
皆、ほぼ同時にサラダを口に運ぶ
もぐもぐもぐ…
風「うめー!
そこら辺の飲食店より全然美味いぞ、コレ」
蒼「確かこのドレッシング…
綾瑠の手作りじゃなかったかなー?」
魁「えっ!そうなの?市販のかと思った
てか、何で蒼は手作りだ、って分かるの?」
蒼「よく試食するからねー。その時にこれに似たやつを
食べた記憶があるんだー。んでー、言ってた
気がするんだよねー。手作りだ、ってさー」
魁「へぇ…って、風翔様食べるの早っ!」
魁虎が何気なく向けた視線の先には既に何も無くなった風翔の皿があった
風「○$#%*・°☆€°¥」
雷「風翔、口の中のものが無くなってから
話して下さい。何を言っているかさっぱりです」
風「…ゴクッ……当たり前だろ、美味いんだから
って言った」
そう言って自分の口の端についたドレッシングを指で拭(ぬぐ)い舐めた
雷「だとしても、行儀が悪いですよ」
風「はいはい、気をつけるよ」
すると、雷翔達が入って来たドアではなく、調理場に繋がるドアがガチャ、と音を立てて開いた
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