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第三章:目覚めし悪魔のおそ松兄さん11
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side一松
いつもの朝が戻ってきた。
寝起きの悪い俺には珍しく、一番先に目が覚めた。
少しだけ身体を起こし、左側を眺める。
皆まだ眠っている。
十四松は布団から半分飛び出し、チョロ松兄さんはおそ松兄さんに抱きついていて、おそ松兄さんは、何を間違ったのか、六人用布団で大の字をとり、お陰でトッティが、カラ松の方に身を寄せている。
カラ松は…。
俺は眠るカラ松の眉間を指でなぞった。
くすぐったかったのか、少しだけ顔を揺らした。
「こんなにシワ作って」
――なんであんたはそんなに優しいの?だからあんたは、貧乏くじばかり引き当てるんだよ。
前世でも現世でも、目の前で奪われて、記憶ばかりを背負い込んで。
――でも。大丈夫だ。あんたには、神がついている。絶対に悪いようにはしないから。
だから
あんたは
あんたの
『今』を
生きて。
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