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複雑な顔
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「…わっ!」
快斗は扉を開けると姫抱っこしたまま
保健室へと入った。
今日は保健室の先生はいないらしく
静まり返っていた。
「…柚希の初めては俺が貰おうと思ってたのに。」
快斗はすごく悔しそうな顔で俺を
ベットの上へ寝転がせ上に被さってきた。
「…ごめん。」
俺は少し目をそらしながら快斗に謝る。
「柚希が悪いんじゃねーよ。守れなかった俺が悪い。」
そう言った快斗の表情はすごく複雑だった。
(…そんな顔見たくないのに。)
そんなことを思いながら知らないうちに
快斗の唇にキスをしていた。
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