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プロローグ
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この恋にシナリオを
「……トド松くん、俺、君のことが…」
「ダメだよ」
君はそう言って僕の言葉を遮った。
どうしても、その遮断を押し退けることが出来なかった。
「………なんで、」
俺は声を振り絞る。
このままでは、君へ抱いたこの感情が、無かったことになってしまいそうで。
「………僕たちは、結ばれないから。だから…ダメだよ」
もし、俺にもっと勇気があったなら、この恋に用意されたシナリオを引き裂くことができただろうに。
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