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死後の世界で何を思うか
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「天国ってほんとにあると思う?」
Pマンの突然の質問に、クミン君は案の定動揺した。
「なんですか急に」
「今それ言う?」
「確かに」
クミン君は少し笑うと、質問に答えた。
「天国は、ないと思います。俺たちが今ここにいるのがその証拠じゃないですか?」
「どうなのかね。ここが天国っていってる人もいるらしいけど、自分もう二年もここにいるし」
「奇遇ですね。俺も確か二年です」
「おおそうなんだ!死因とかは覚えてるの!?」
「記憶全般無いので死因もわからないんですよ」
「自分と一緒だ」
「何で俺ここにいるんだろうって、たまに思うんですよ。さっきまできっと優しい恋人とデートしてて、一番ではなくてもそれなりに幸せな人生生きてたと思うんです」
クミン君の話しにPマンはうんうんと頷く。
「なのに、死んで。今、後悔とか無いんです。それが逆に悔しいというか、生きていた頃が今の俺にとってどうでもよかったのかって。なら何で俺は今生きていた頃の俺を探してここにいるのかなって・・・すいません。いきなり変なこといって」
クミン君ははははと笑った。
「おーおー分かる!自分探し!自分も自分を探してるんだよ!」
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