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涙?
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保健室につき、ノックしようとして…話し声に気がつく。
瀬戸内の、声だ…。
「……分かってるよ、今日はすぐ帰る。今日は確か宮本先生の居残りはないはずだから…うん、分かってるよ。」
どうやら電話のようだが、なにかおかしい。
宮本先生といえば、宿題も居残りもさせない神と呼ばれている先生だ。
なんで、今あの先生の名前が…?
「うん、分かってる、……お前だけだってば、………、」
!?
名前だけが隠れて聞こえなかった。
お前だけだって、……って、言ってた。
まさか本当にいるのか、本命……。
思わず、なにも考えずにドアを勢いよく開けてしまう。
辛うじて電話は終わってたみたいだけど…。
泣いていた。
瀬戸内が、声も出さずに、静かに涙だけを流して。
……どうしようもなく、綺麗に。
「っ、……神條くん、どうしたの?」
俺を見て一瞬驚いたような顔をしてからすぐ涙を拭って、いつもの余裕そうな笑みを浮かべる。
俺の前では無理しないでほしいのになぁ……。
そう思ってたら、瀬戸内が口を開いた。
「ああ、ここ保健室だし…ヤりたかった?俺でよければ相手するけど」
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