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17 -最終回-
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多喜良「そっ、そのとーりっ、フジりんが『パンツの中にゴキブリが入ったぁ~』って泣きわめくもんだから
取ってあげてたとこなんだよーん」
律郎「なにっ」
多喜良「まーまージィーンにカッコいいとこ【だけ】見せたいのはわかりますが、【ホントの事】、なんで、
しょーがないでしょーー」
多喜良が『オラ、話あわせろや(怒)』
オーラで語りかけてくる。
仁「そうなのか?」
律郎「…う、…うん…まぁ……」
仁「そーかぁ、てっきりおれの知らない間に二人がいい仲になったのかと思って…」
律郎・多喜良「「ない、ない、ないっ!! 」」
律郎、多喜良見事にハモる。
仁「でも、それもアリだよなぁ…いがみ合う二人、いつしか愛が芽生え芽生え始める…うん、うん」
大きく頷き、納得顔の仁。
律郎「いや、だから違うって…」
多喜良「うーん、ナルホロ、ホロホロ鳥。まさかの大穴、オレとフジりんのメイクラブ!フジりん、オレと
ジィーンどっち選びます?」
律郎の手を取り見つめ合う。
律郎「やめろ、本気で気色悪いっ」
仁「律郎、自分の心に正直に生きていいんだぞ。おれの事は…気にせ、ず、に…うあーーー 」
感極まり大号泣。
仁「別にっ、おれは10年前で免疫ができてるからなっ、…今さらお前が他の誰かにいったところ
でっ…うあーーー」
ポカポカ叩いていたのだが、
10年分の鬱積(うっせき)が吹き出し
最後には回し蹴りが見事に決まる。
多喜良「おーーっ 」
にこやかに拍手をおくる多喜良。
仁「ゼーハー … あースッキリしたっ」
律郎「ぐ…ぐふ…… 」
多喜良「さぁジィーン、ふっきれたところで今夜からはひとつベットに…」
律郎「まてえっ。仁、俺と一緒に暮らそう、俺のアパートで、これから俺と一緒に、今度こそ末長く暮らし
ていこう!! 」
仁「え… 」
律郎「俺のアパートに来てくれええっ」
手をさしのべる。
仁「えーー。 嫌(や)だ 」
青ざめる律郎。
さすがに顔の表情が変わり、
手が小刻みに震えてくる。
律郎「なん…で…」
仁「だって今月の家賃払ったばっかだもん。もったいないだろーー」
律郎(モノローグ) --- そこ !? ---
ガクーーッ、と頽(くずお)れる律郎。
仁「!!」
ピコーンと電球マークが閃(ひらめ)く仁。
仁「おれ、いい事思いついたーー!! このさい三人で暮らそうぜ。その方が二人の事よく見れるし。うん、決定(けってーい) !!! 」
律郎「はあっ!? 」
多喜良「ほっほーー、そりゃあいいっさすがジィーン ナイスアイデア!! 」
仁「だろっ!」
びしっと親指立ててポーズしあう。
仁「三人で暮らして親睦を深めあうもの、このゆびとーまれっ」
多喜良「わーー!! 」
律郎「アホかっ 」
多喜良「フジりん、ここはひとつ柔軟にいきませう~」
くねくねと絡んでくる。
律郎「やめろっ 」
耳元で囁(ささや)く多喜良。
多喜良「オレの横槍に屈せずブレない根性見せて下さいよ」
律郎「な… 」
多喜良「貫けますか?」
律郎(モノ) --- のぞむ、ところ… ---
多喜良「フッジりーん、ふーーー?」
多喜良が律郎の耳に息を吹きかける。
律郎「あ… ん 」
一気にへにゃっ と力が抜ける律郎。
律郎「ハッ、 やめろっ、そこ弱いんだ!」
仁「へーー!! そーなんだ、知らなかったー。律郎、ふーーー?」
仁も面白がって多喜良とは逆の耳に
息を吹きかける。
律郎「あ…ぁ」
仁「おおーーーっ」
多喜良「いよっフジりん、ナイスエロ顔 !!」
律郎「ん…ぁ… ハッ、 お前ら、俺で遊ぶなっ!!」
仁「わー律郎が怒ったー、にげろーーー」
多喜良「わーー」
小学生の鬼ごっこのように
部屋を飛び出していく仁と多喜良は
笑っているが律郎は真剣に追いかける。
律郎(モノ) --- まったく、これだから人生はわからない。
面倒なことになるに決まっている。
けれどこれで同じスタートラインに立てる、立ちたい。
そう思うと共同生活も悪くない、うけて立つ!---
律郎「三人で暮らして親睦をふかめあうもの、俺もとまったーー!!」
仁「そーこなくっちゃ!! 」
多喜良「ならばフジりん、誓いの抱擁(ほうよう)ディープハグーー?」
さりげにプロレス技を律郎にかける。
律郎「お前はよるなっ」
意地でも仁を離さない律郎。
これからドタバタギャグな生活が
始まるのは
目に見えていた…。
-- Fin --
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最後まで読んで頂きまして
ありがとうございましたm(__)m
少しでも楽しんで頂けましたら
幸いです♪
ただいま、おまけ編執筆中!
完成しましたら連載致します☆
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