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Chapter1-1
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「ピンポーン」
普段ネットショッピングの配達でしか鳴らないインターフォン。
だが、そんなことは身に覚えはなく、そしてすぐまた、
「ピンポーン」
その騒音にやっとベッドから起きる。
玄関に向かい、恐る恐るドアスコープを覗いてみるがとても大きなダンボールらしき物体しか見えない。
どうせ、宅配便が届け先間違えたのだろうと思いそれを伝えるためドアを開けると…
「あっ、富谷さんのお宅でよろしかったですかぁ?」
名前は合ってる…
なんだ、押し売りか…
「今俺、生活に困ってないんで結構です。」
そう言ってドアを閉めた。
が、押し売りの男は閉めさせてくれなかった。
「ちょっ、待ってくださいってぇ!」
「しつこいですね…警察呼びますよ」
そう言ったが男は食い下がらない。
「こちらは無料貸出なので料金とか一切かかりませんから!貰ってくださらないのならこのまま置いていきますよぉ!」
男はどでかいダンボールだけ残して本当に帰ってしまった…
「どうしようか…」
警察に連絡する前に玄関前にこんな物を放置しとくわけにもいかないからとりあえず家に運んでみる。
「うわっ…おもっ……」
想像以上の重さに驚愕したが、なんとか靴箱の横に置くことには成功した。
俺は若干の好奇心からか少しだけ中を確認することにした。
爆弾とか違法な物だと警察に連絡した時厄介だからな…
「え……」
ダンボールの中の発泡スチロールをめくると1番予想してなかった物があった…
「人間……」
中には男の子…中学生くらいだろうか。
そのぐらいの少年がパジャマを着て眠っているようにしている。
肌の質感や状態からまるで生きているように思えるが、こんなもの明らかに死体だろう…
もしくは精巧に作られたフィギュア的な何かだろうか。
「触った感触も人間そのものだ…」
あまりに衝撃的すぎて謎の独り言を喋ってしまう始末。
ダンボールにはその他にプリント1枚だけが入っていた。
『この度は我が社の恋愛体験型アンドロイドtype02の試運転役に承ってくださり、誠にありがとうございます。このアンドロイドはあなた様との恋愛が成功に結んだ際に成功報酬として5000万円ほどの恩賞を用意させていただいております。』
ちょっとまて、これってアンドロイド…つまりロボット的なやつなのか?!
しかも、恋愛って…男同士だし…子供だし…
いやそれに5000万円ってのも胡散臭いし、訳わからん!
『万が一この商品との恋愛が成就できなかった場合、もしくはあなた様が原因となって商品を破損してしまった場合、アンドロイド自体を全額負担していただきます。』
いやいやいやいや…
こんなの詐欺じゃないか!
色々とめちゃくちゃすぎる…
『こちらは公的機関の認可をいただいておりますので、法的手段での商品返品は無効にできますので。』
は……最後尋常じゃないくらいブラックだなっ!
ここまで悪質だと一大学生の俺じゃ手に負えないな…
紙の裏には起動説明があった。
とりあえず本当に動くか試すか…
俺は説明通りに両ちくびを10秒間押し続けてみた。
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