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次の日。
朝、目が覚めると台所ではアンドロイドが料理を作っていました。
「お前、料理とかも出来んだ…」
「料理は多少のレパートリーはプログラムされてる。冷蔵庫を見た限りろくな食材も無かったから大した物は作れんが…」
少し俯くと、あいつはまた言った。
「家、泊めてくれた礼もあるしな…」
こんな人間らしい反応が果たして機械に出来るだろうか…
俺は微笑ましくも多少は驚いた。
「よし、出来た」
そう言ってテーブルに並べる料理はとても典型的な日本の朝ごはんそのものだった。
「よくあれしかない材料で作れたな…」
「最近のスーパーは24時間営業だからな」
そういうことね…
勝手に財布を使われたらしい。
「いいから、さっさと食ったら?」
急かされ早速一口ほお張る…
「うまい…」
「ほ、ほんとか?!」
「あぁ、店で出てきてもおかしくない味だ」
「まぁ、作り方はどれも有名料理店そのものだからな…」
素直に喜べないやつだな全く。
「ねぇ、ところでまだあんたの名前聞いて無いんだけど」
確かにまだ名乗ってなかったっけな
「おれは富谷樹だ。お前の方こそ名前あるのか?」
「雪也……」
「ゆきや…ねぇ……案外オシャレな名前してんのな」
「言われると思った…」
雪也は照れたように顔を背けた。
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