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朝食を終えると、雪也は慣れた手付きで後片付けをした。
「あのさ、昨日は助かった。」
「え?あぁ、素直に礼言えるんだな」
「うるさい……それでさ、俺どうすればいいのかな」
「え?」
質問の意図がよくわからない。
「だ、だからっ、その…」
「言いたいことがあるなら黙ってないで言った方がいい」
と思う。
「俺……まだここに居てもいいのかな…?」
雪也が精一杯に絞り出した声が本当にアンドロイドなのだろうかという疑問を持たせるほど人そのものだった…
「ふふっ」
思わず笑ってしまっていた。
「なんで笑うんだよ!」
「いやぁ、なんか雪也って思ってたより良い奴じゃんって思ってさ」
「はぁ?アンドロイドが悪人に設定されてる訳ないじゃん!」
雪也はちょっとズレてるところあるっぽいけど、普通の子となんら変わらないんだな…
俺はそう思った。
「で、俺はいいヤツだからここに居ていいのか…?」
「そうだな…好きなだけ居ろ。」
俺はその日、雪也の笑顔を初めて見た。
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