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さて、俺の勇気は吉と出ただろうか…
少し間をおいて雪也は俺のいったことを理解したようだった…
「あ…これ、当たってて痛かった?よくわからないけど、たまに固くなるんだよな…」
何ぃ?!!
この反応は理解していないということだろうか…
「んーと、そこが固くなる理由とかはわからないわけ?」
「うん……前から変な機能あるなとは思ってたんだけど、どうしよう…なんかのバグなのかな?」
雪也は本当に不安そうで必死に聞いてきている姿を見るとなんだか少しいじめてみたくなる。
「それはやばいかもしれないな……雪也自身もわかんないなら作った本人とかに聞いてみないといけないんじゃないか?」
雪也は不安と絶望が入り混じったような顔をしている…
「俺…誰がなんのために作ったとか知らなくて……だからバグとかだったらもう直らないかもしれない…」
「雪也…」
悪いことをしてしまった…
「誰が」は知らないが、「なんのために」というならば最初のプリントに書いてあった気がする……
恋愛体験型アンドロイド……
あれによると俺は雪也と恋愛をしないといけないことになる。
でも、男同士だしそもそもその前に人と機械だし…
失敗したら全額負担とも書いてあった…
俺はこのことを雪也に伝えるべきだろうか
今までてっきり本人もそういうために作られたってことを理解してるのかと思ってたが…
「俺…あんたの前に違う人に預けられてたんだ…
すごく邪魔者扱いされて、結局捨てられた…もしかしたら、そん時にどっか壊れておかしくなっちゃったのかもしれない」
雪也は今にも泣きそうに話し続ける
「人間は風邪とかひいたらの近くの病院行けばいいけど、俺は壊れたらもう…二度と直せない。だからっ…」
俺はまたしても無意識に雪也の腕を掴みやさしく抱きしめた。慰めるように。
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