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「えー、また料理作ってくれればいいのに」
あれからすっかり良くなった雪也は、以来、俺に料理を催促するようになった。
「いや、雪也の方がプロ並みの腕前なんだから俺が作る意味ないだろ!」
「料理は愛情……でしょ?」
少し照れたように笑う雪也がなんだか微笑ましい。
「でも、雪也だって俺に愛情込めていつも作ってくれてるんじゃないの?」
「うーん……でも、俺のはただのレシピのコピーだし…」
「全然違うだろ。仮に誰かの真似であっても、作ったのは雪也なんだから、誰が何と言おうとお前自身の料理じゃん!」
雪也はやや下を向いて黙ってしまったが、納得したということでいいのだろうか。
そんな風に俺たちはまた普段の生活に戻っていったのだった……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ある夜、俺はバイトで遅く帰ってきた時、雪也はテーブルで料理を並べて待ってくれていた。
遅れるから先に寝てていいとは言ったのに…
でも、あいつは眠ってしまっていて…
そんな雪也を布団まで運ぶ。その時の雪也の体は思いの外軽く機械の重さではなく人の重さだった。
ゆっくり運んだつもりでも、途中で雪也は起きてしまう。
「おかえり樹……俺もう寝たいからおやすみなさいのキスして…」
「?!」
雪也は寝ぼけているのか、いや、そもそも寝ぼけるという概念があるのかわからないが、そんなことをお願いしてくる…
そして俺は黙って額に口付けをする。
これで正しいのかわからないが、そうすると雪也はまた眠りにつく。
こうしているとまるで俺らが同棲してるカップルのようで俺は、背徳感に駆られた。
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