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「樹ー!起きろーー!」
雪也が俺の布団を揺さぶり起こしてくる。
それはいつものことだが、今日は特に予定のない土曜日。
休みの日は何もなければゆっくり寝かせてくれてたはずなのにどうしたのだろう…
「樹まだ寝てんのー?なぁ、今日は近所にあるあの大っきな公園行こ!」
「えー、公園?こんな朝早くから?」
「そうそう。朝から体動かした方が目覚めいいし。運動不足だろどうせ。」
確かに否定はできない……
俺は渋々雪也に公園へと連れられた。
「結構この公園広いなー。まだ人もあんまいないし。じゃあ、これやろっ!」
そう言ってサッカーボールを取り出す雪也。
「そのボールどうしたんだよ。てか、サッカーって…できんの?」
「ボールはこの前ゴミ捨て場にあったボロボロのやつだけど……でも、俺もちゃんとサッカーの知識とかはあるから大丈夫!……2人だけど。」
「言ってくれればボールぐらい買ったのに……それで、なんでサッカーなの?」
「えっと…樹が高校の時のアルバム見つけてサッカー部だって知ったからやってくれるかなーって」
「俺、万年ベンチだったけどな…」
「えっ!ご、ごめん…」
「いいよいいよ。まぁ、軽く蹴ってみっか。」
俺らはそれから人が混み始めるまで遊んだ。
「雪也ってあんまサッカー得意じゃないのな」
「うっさい!スポーツは苦手なんだよ!しょうがないだろ!」
俺にからかわれて、顔が真っ赤になってる。
「それより、次行くぞ次っ!」
「次って?」
そのまま雪也についていくと、その先は川だった。
「次はここで魚捕まえるぞ!」
「うーん、でもここの水汚いし魚とかいないだろ…」
「え…嘘…」
「じゃ、じゃあ、そんなに魚捕まえたいなら釣り堀行くか!」
「いや、でも……」
「嫌なのか?どっちがデカイの釣れるか勝負しよーぜ」
「うん…わかった」
そして、俺らは釣り堀へと向かった。
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