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かんかん照りの太陽の下
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普通に熱い。
5月に入ったばかりでまだ春だというのに夏かのように日光はかんかん。
じりじりと肌が焼けているのが分かる。
音楽が流れ、笛の音に合わせて足踏みを始めればまた笛の音で前に進む。
そして、校庭を半周して校庭の真ん中に集まり式の練習。
一体、コレになんの価値があるんだろう。
全然、できてない‼︎とかで体育の先生は何度もやらせるし。
意味が分からない。
ボクが言った通り、何人か倒れましたけど。
見た目ほど弱くない自分が悲しい。
倒れたら涼しいところで休めるのになぁとかすごい不謹慎なことしか考えられない。
やっと終わったのは8回目のチャイムが鳴った昼休み。
「もー、疲れたー。翔ーだっこー。」
校庭から教室に向かおうとするが、何度も行進の練習をしたため足が痛い。
地面に座り込み、キミに手を伸ばし言えば、キミは呆れながらもボクを抱くではなくおんぶしてくれて。
背中からキミを感じた。
「翔、熱い。」
「文句言うなら、自分で歩きなよ。」
「やだ。」
キミも疲れているだろうに、キミはボクを乗せ教室へと向かう。
途中でご飯食べるんだからとかいって、水道の前に降ろされ、手を洗わされたけど。
そして、教室につきボクを席に降ろすと、お弁当の準備。
お弁当もキミの手作り。
基本、キャラ弁。
好き嫌いが多いボクがちゃんと食べるように、とか、キミってお母さんみたいなところもある。
「いただきます。」
手を合わせ言えば、そう言ってお弁当を食べ始める。
文句のつけようもない美味しいお弁当。
あぁ、幸せだなってすごい思う。
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