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10.みんな仲良くね。
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「友希…」
「このクソガキ」
「いたっ」
洗面所に友希が消えていった瞬間に頭殴られた。ホンマに暴力しか知らんのかこの人は。
「なにすんの」
「お前ほんま、邪魔」
「ふん」
知ってるし。わざと邪魔してるし。ぜーったいえっちとかさせんし!(いや、僕の夢って判明したけどさ)
洗面所から出てきた友希は、きゃはと笑いながら(きゃはと見えたのは僕の妄想やけど)
「水出しっぱなしやったー。そや、中村も一緒に朝ごはんいく?」
「行く!」
「はあっ!?また!?」
「ええやん、大勢の方が楽しいよ?その代わり中村、ちゃんと変装してや。やなかったらルームサービスやで」
「友希、こいつ連れてったら大騒ぎなるから、二人で行こうや」
「酷い!」
「んー、せっかく沖縄来てんだから、いいやん。な?中村もちゃんと変装するよな?」
「する。します」
「ほら」
そう言うと友希は直ぐに着替え始めた。ちょっと!諒ちゃんの前で着替えとかしたらあかんって。
あ、そういや僕、部屋のキー持って来てない…。
ま、いっか。もうすぐ仕事やし鈴木さん来てから助けてもらおう。
友希に帽子とサングラスを借りて、変装ばっちり。これで僕って誰もわからんやろ。
「…お前、変装しても目立ちすぎやねん」
「まあまあ。中村、いこっか」
「いこ!友希、なん食べる?」
「俺、ごはんと味噌汁食べたいなー」
「俺も俺もっ」
「諒もいこ」
「…も、ね」
「ん?」
「なんもない」
後ろで諒ちゃんがなんか呟いたけど、友希の可愛いおしりに目が行ってた僕には何言うてんのか全くわかれへんやった。後ろから一回足蹴られたんは、もうええわ。許してあげる。
あと二日。友希と沖縄で過ごせるのが楽しくて楽しくてたまんない。あー、仕事無かったら最高なのに!
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