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澤木
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ぴんぽーん、と間延びしたインターフォンが鳴り、家主が鍵を忘れてでていったのかとキッチンの子機に向かい。
「…ヤバイ」
家主は、朝ごはんのパンを買ってくる、と言い置いて出て行った。
日曜の早朝から誰か来るなんて思ってもない。
どうしようかと悩んで、ベッドに戻る。
寝てしまおう、ここは、無視だ。
ぴんぽーんぴんぽーん、と、呼び鈴は繰り返される。
ここに通うようになって4か月、だれも来たことがなかったが、そういえば、営業課長と家で打ち合わせした、という話をよく聞いてた。
寝室なら、ばれないだろう、家主と鉢合わせでも何でもして、勝手に打ち合わせでもしてくれ、と、ベッドの上で丸くなる。
腹が減った。
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