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梨斗くん*.
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「梨斗くん .. ? なんで泣いてんの .. ?」
声の出せない梨斗くんの鼻を啜る音と息を吸い込む嗚咽だけが静まり返った部屋に響く .
「……梨斗くん、とりあえずあっちいこ ..?」
抱きついていた梨斗くんをゆっくり離し背の低い梨斗くんの頭の位置まで自分の顔を下げて落ち着かせようと移動を促した .
座るように言って、梨斗くんがベッドに腰かけてから5分ほどが経つ、無言……いや無音だ
ただ梨斗くんが時折フルフルと震え出す
どうすればいいのか分からないで少しだけ距離をおいて隣に、ベッドの上に腰かけた
「……ええと..梨斗くん、俺のこと探してくれてたんだよな…? ありがと、心配してくれたんだよな」
柔らかい髪をくしゃ、っと乱して頭を撫でるとモゴモゴと何か物言いたげな梨斗くんが俺を見上げる
『 お か え り 』
口パクだったけどはっきり、少し恥ずかしそうに、
まだ瞳に涙をためたままの梨斗くんが、
そんな言葉を始めて聞かせてくれた
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