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チョロおそ2話『疑いたくなる自分の気持ち』
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ポツポツと雨が降る中
赤い傘と緑色の傘が道端に咲く
両親に頼まれて夕飯の買い出しの帰り道の中。
おそ松「それはそうと...俺の横に歩くのがどうしてチョロ松なんだろうなぁ」
少しチョロ松をからかう様にケラケラと笑って言うおそ松
チョロ松「はぁ...いきなりなに?
別に俺は好きでおそ松兄さんと歩いてる訳ないからな!兄さん1人で外に行かすのは心配だからってカラ松兄さんに頼まれたのっ!」
いませっかくおそ松と2人きりなのに
“カラ松”と名を言わなければ良かったと気付いて後悔する
おそ松「えっ...カラ松がっ...?!」
チョロ松「そうだよ!カラ松兄さんは父さんと一緒に家の力仕事の手伝いをお願いされたから俺が兄さんと行くことになったんだよ!」
おそ松「っ~...」
カラ松の気遣いと自分の事を心配してくれる優しさに恥ずかしくなり頬を僅かに赤らめる
チョロ松「....」
おそ松の反応を見てチョロ松は黙り込む
薄々気が付いてはやはりなと言うことを
ズキン....
胸の奥が痛む
暫しの沈黙
チョロ松「ねぇ...おそ松兄さんとカラ松兄さんってさ」
おそ松「あ?」
歩みを進めながらチョロ松の横顔をチラッと横目で見る
チョロ松「....」
正直聞かない方がいいっと思った
だけど口は自然と思ってる事を口に出してしまう
チョロ松「おそ松兄さんはカラ松兄さんの事が好きなの」
おそ松「んなぁっ!!」
チョロ松「っ!?」
おそ松の頬はみるみるうち
林檎のように赤く染めて口を金魚のようにパクパクさせる
おそ松「ッバカだろう!!カラ松は男で俺も男で俺等6っ子の兄弟!!」
ーーーえっ...まさかチョロ松にも
俺とカラ松との関係、気付かれたのか?!ーーー
チョロ松「...」
今の素振りでわかってしまった
本当に両方ともお互いの事が好きで愛し合ってることを。
それがわかった瞬間すごく虚しくなり胸に硝子の破片がチクリっと刺さったように痛くなる
ーーーははは...なんで俺がこんな虚しくなんなきゃ駄目なんだ...。俺はホモじゃない...ーーー
自分自身にそう言い聞かせるチョロ松に
おそ松は未だに頬が赤いままチョロ松から目を逸らす
おそ松「....ほ、ほら、帰ろうぜ...」
歩みを始めるおそ松の手を
チョロ松は無意識に掴み取る同時にチョロ松の緑色の傘が水溜まりを弾く音を鳴らして地面に落ちる
おそ松「!?な、なんだよ?ビックリしただろう。それ、とお前...濡れるぞ....」
チョロ松「....今はどうでもいいんだよ。ねぇ、どっちだよ?」
聞かなくても分かってるのに止まらない気持ちに
眉間にシワを寄せ付けておそ松を見つめる
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