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『がっかり』
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渇いた音が響く
一松がカラ松の頬をはっ叩いたからだ
カラ松「っ...」
カラ松は小さく声を出すだけで睨みも殴り返すこともしない。一松の掌がジンジンと熱くなって痛みが走る
ーーー生まれて始めてだ、人を叩いたのは
だけど腹が立ったからーーー
一松「へぇ....こんな程度の奴だと思わなかったよ?おそ松兄さんのことが好きだって言う気持ちは中途半端だった訳?」
握った拳をワナワナさせて怒りを抑える
カラ松「....かもな。お前の想像に任せる」
一松「っ!例えそうじゃなくてもすげぇムカつく...!いいよなぁ、アンタは短い間だったけどおそ松兄さんと恋人で居られたんだから!ムカつく...ムカつく...本当に嫌なくらいムカつくよ、アンタって...」
カラ松「....そうだな、自分でもそう、思う...」
感情を露にして怒る一松に内心で驚くが一松の言葉に胸が痛くなり目を逸らして静かに返す
一松「...まぁ、俺はアンタみたいに離したりしないよ、奪う気でいくからな、おそ松兄さんのことを」
目を逸らしたカラ松に腹ただらしくなりながらも
今の自分の気持ちをカラ松に告げるとカラ松の肩が僅かに震えたことが分かった
ーーー...やっぱ、好きなんじゃん。だけど同情して引くほど俺は人間出来てないから。悪いね...ー ーー
一松「話しはそれだけ。じゃあ俺は家に戻るね」
カラ松「あ、あぁ....」
一松が自宅に戻って行けばカラ松は空を見上げる
ーーー 一松の言うとおりだ、俺は最低だな。今でもおそ松のことが好きなくせに手放して傷付けて口で嘘を言った。....だけどもう後戻りは出来ない..ーーー
家の玄関の影では静かにチョロ松が聞いていて
そのあと静かに自宅へ戻って行くのであった
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