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後ろを振り返るとそこにはなんと、パンチパーマ姿の強面ヅラのヤバい、ヤクザらしき男が立っていた。右手には空き缶。それはまさしく、潮海が蹴り飛ばした空き缶だった。
ヤバいヤクザに空き缶が当たったらしいと、彼自身も悟った。ヤクザの男は、彼の目の前で拳をバキバキ鳴らすとドスをきかせて声を上げて詰め寄った。
「ようよう、にーちゃん。このわてに向かって空き缶を当てるっちゃ、ええ度胸しとるやないか。わかってるんやろうなぁ? ああん?」
「ひっ、ヒイィィィィィッ!! す、すみませんでした……!」
「ああ?」
潮海は強面のヤクザに急に迫られると、ビビったチワワみたいにプルプル震えた。
「おどれぇ、謝ればすむと思ったんか? わてを舐めてるんやったら奥歯ガタガタ言わせたるから覚悟しぃや!」
「や、やめて下さい……! 暴力では決して解決しませ……!」
「じゃかしぃ、うらぁ!」
「グフッ!!」
その瞬間、溝内に目掛けて重たいボディーブローが入った。ついでにその衝撃に目も飛び出た。
「そりゃ、もう一発!」
「ぐ、グハッ……!」
再び重いジョブが入ると、潮海は痛みに足下がふらついた。
「よわっちぃ、よわっちぃな。サラリーマンさんよ、これで済むと思ったんか? ほら、さっさと立てぇや!」
ヤバいヤクザの男はふらついて地面にしゃがんだ潮海の胸元を掴むと、無理やり地面から立たせて頭突きを喰らわせた。
「おらぁ!」
『グハーッ!!』
その瞬間、体は激しく吹き飛んだ。そして、壁に当たってズルッと下に崩れ落ちた。
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