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「ギャハハハハハハハッ!」
ヤバいヤクザの男は、潮海をサンドバックにして腹を殴り付けた。そして、彼がぐったりすると『ケッ、雑魚がぁ!』と言って顔に唾を吐き飛ばした。
「これぐらいで勘弁したる。ホンマ、運がええなアンタわ。次 会ったらぶっ殺したるわ。よう、覚えときぃや」
そう言って彼の鞄を勝手に開けると、無造作に中を漁った。
「さ〜て、銭小はどこじゃい。銭小〜」
「ううっ……!」
「なんやねん、財布は空かいなぁ。 ああん? なんだこりゃ? げっ、こいつびーえる漫画読んでるやないかい!? ってことは、ホモっちゅかいな!?」
その言葉に潮海はハッとなって、直ぐに顔を上げた。ヤクザの男が、自分の『大切』にしているびーえる漫画を手に持っていることに気がつくと、怒りの声をあげた。
「その本に触るなっ……!!」
「はぁ? なんや、この本のことかいな? この変態野郎が~」
ヤクザの男は彼の大事な漫画を片手に持つと、小バカにしたようにヒラヒラと見せつけた。
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