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――潮海回想中――
「潮海課長~ちょっと見て下さいよ! 今話題の占いなんですけどね、これ当たるらしいですよ。しかも占いには100%で自分の運命の人に出会えるって! キャハッ、あたしも占っちゃおうかな~? えーっと、たしか新宿二丁目に出没してるって噂で~(以下略)」
ハッ!? そ、そう言えば……!
上孃真紀子君があの時、占いがどうとか言ってたな……!
も、もしや……!
もしがあれが噂の新宿二丁目の占い師…――!?
そう思った瞬間、何故かあの占い師に眩しい程の後光が射していた。その輝きはまるで観音菩薩。いいや、マザー・テレサ。ナイチンゲール。はたまた神……!?
俺は両手を広げると嬉しさのあまりに、占い師の方へと奇声をあげて駆け寄った。
『おお、神~~っ!!』
占い師の老婆は、眼鏡姿のサラリーマンが自分の方に向かってくる姿を確認する驚いた。
「会いたかった~! 会いたかった~! yes、yes! もう離さないんだから〜ンチュー♡」
「ヒィイイイイイイイッ! 何じゃ、この変態男は~!?」
お婆さんに向かって潮海は、欧米並みの表現で気持ちをストレートに現した。いきなり抱きつくとスリスリして、チューをしようとした。
「ええい! やめんか、このアホタレが~!!」
お婆さんはそう言い放つと、水晶玉を鷲掴みにして潮海の頭を殴った。
「ハッ!? わ、私としたことが噂の占い師に出会ったばかりについ興奮してしまった……!」
「どうやら正気に戻ったようじゃのう……!」
占い師のお婆さんは、いきなり現れた変態に動揺しながらも客として相手をした。
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