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「唐突ですまないが確認させてくれ。こう見えてぬか喜びしたくない性格なんだ。わかるだろ?」
「なんじゃ、この変態男は?」
「あんたは占い師か?」
「いかにもだ。わしは占い師じゃよ。それがなんじゃというんじゃ?」
「本当に占い師なのか? 占い師なら定番のコスプレはどうした? まさか家に置き忘れてきたのか?」
「ん? 定番のコスプレ??」
「占い師なら、怪しい黒いローブにトンガリ帽子くらい被ってるのが占い師の王道の姿だろ?」
「何言ってるんじゃこのキチガイは? お前さんは漫画かアニメの見すぎじゃよ。商売の邪魔するようならそこの交番につき出してやるからのう」
占い師のお婆さんは潮海に絡まれると、めんどくさそうに軽くあしらった。
「あんた本当に占い師か?」
「何を戯けたことを。道端に占いの看板下げて、テーブルに水晶玉置いて客を待ってる変態がどこにいる。お前さん、見た目はまともなのに中身は危ない奴じゃのう……」
「あとひとつ聞きたいことがある。あんたはあの有名の占い師。新宿2丁目の占いババアか?」
「これ! ババアは余計じゃ、婆だ!」
「どうみてもババアにしか見えないが?」
「うぬっ…! お主め、このわしに喧嘩を売ってるのか?」
潮海は素の顔で話すと、占い師のお婆さんは軽く彼に対して殺意を抱いた。そして思わず水晶を手にすると、彼の頭を殴ろうと小刻みに震えた。
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