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「で、お主はワシに何を占って欲しんじゃ?」
占い師のお婆さんは水晶玉の前で潮見に尋ねた。彼はチベットスナギツネの鋭い目で皮肉混じりに話した。
「俺がバーさんをナンパしてるように見えるか?生憎だが、高齢の熟女は好まん。自分の顔を鏡で見てたから出直してこい、BBA」
「うぬっ……! やはりこの男、一度殺してしまおうか?」
潮見が軽く毒舌を言うと、占い師のお婆さんは彼に強い殺意を抱いた。そして二人は睨み合ったまま硬直状態に入った。そして暫くすると潮見がふと話し始めた。
「あんたが占い師のBBAだとわかって尋ねるが、あんたは何が占える? 仕事か? それとも恋愛か? まさか健康運とか、ラッキーカラーとか、ありきたりな占いなんて言わないよな?」
「ふん。お前さん、ワシを舐め腐っとるようじゃのう。ワシはこの道60年のベテラン占い師じゃ。ワシにはなんでもお見通しじゃわい!」
占い師のお婆さんは潮見にディスられながらも強気に言い返した。
「なんでもか、そりゃ良いぜ。じゃあ、アンタがインチキ占い師じゃないことを証明させてくれ」
「ふん、小童のジャリガキ青二才が戯けたことをぬかしおって……! このワシを舐め腐っとると後で死ぬほど痛い目みせてくれるわい!」
「よし、じゃあ。今から質問するから当ててみ」
「笑止千万じゃ、ど腐れ外道が占い婆を甘くみるではないぞ!?」
占い師のお婆さんは潮見にそう言って言い返すと睨みを利かせて威嚇した。潮見は自分の財布からお札をピラッと1枚抜き取った。
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