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「よし。じゃあ、こうしようか。質問ごとに1回づつ、この有り難い千円を1枚あんたにチップとしてくれてやる。どーせ、稼ぎが悪そうに見えるしな。チップをくれてやるから、シルバーBBAの底力を俺にみせてくれよ?」
「――いいじゃろう。シルバーBBAを舐め腐ってると、どうなるかを嫌と言うほどに思い知らせてやるわい……!」
占い師のお婆さんは潮見の挑発に乗ると、戦闘体制で水晶玉に両手を翳した。そして、険しい顔で眉間にシワを寄せた。
「じゃあ、当ててみ。俺は今朝、何を食べた?」
「よかろう。当ててやる。お主は今朝……」
「今朝?」
「ウヌヌヌヌッ!! さあ、水晶よ……! この男が今朝、何を食べたかワシに答えよ!」
「ウーメラ・ヌーベラ ・デンデコデンデコ! ラーメン・ソーメン、アイラブ・醤油・タンタンメーンッッ!!」
占い師のお婆さんは水晶玉に怪しく話しかけると、両手をくるくる回しながら、気迫が籠った声を高々に上げて呪文を唱えて叫んだ。
「キェエエエーッ!」
「くぇーちょむ、くぇーちょむ、くわっくわっ、くぇーちょむっ!!」
『何っ!?』
その瞬間、新宿丁目の上空に怪しい雲が突如発生した。そしてどこからともなく、激しい稲光りが唸りを上げて上空に轟いた。
「ヌッ、見えた……!」
「ばっ、ばかな……!?」
占い師のお婆さんがその言葉を口にした瞬間、近くで稲妻が落ちた。お婆さんは圧倒的シリアスな劇画風な真顔で彼に答えを告げた。
「ワシには見えたぞ、お前さんが今朝何を食べたかを。今から心して良く聞くがよい。お前さんはズバリ…――!」
「ず、すばり……!?」
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