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「すばりじゃ、お前さんが朝に食べたご飯は桃屋の江戸むらさき、『ごはんですよ』じゃ!!」
「なっ、何っ!?」
占い師のお婆さんがシリアスな顔で当てると、潮海はその真実に驚愕した。
「ばっ、馬鹿な……! 何故わかった!? 私が江戸むらさきごはんですよを食べたことが!? そんな馬鹿な――!」
頭上に稲妻が落ちたような激震が突如、身体を駆け抜けた。その弾みで足下がよろめいた。
「ふぉーふぉっふぉっ。ワシを誰だと思っているんじゃ鼻垂れ小僧め、占いを長年やってるワシには、全てお見通しじゃ! 例えばお前さんが初めて寝しょんべんを垂れた時とか、恥ずかしいこととかな!」
「なっ、なんだと……!?」
占い師のお婆さんがただ者ではないことがわかると潮海はさっきの態度とはうってかわって、地面に向かって頭を下げて土下座をした。
「たっ、大変失礼しました……! 疑ってすみませんでした! どうか改めて私めに、占いをしてもらえませんでしょうか!?」
「フン。さーて、どうしたものかぁ。このワシをなめ腐った挙げ句にシルバーBBAとディスったからのう?」
占い師のお婆さんはタバコを一本咥えると、ライターに火をつけて一服吸った。
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