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「勿論できるんだろうな、ゲイフォーチュン?」
チベットスナギツネの目で上から見下ろすと、お婆さんは思わずおしっこを漏らしかけた。
「そんな目でワシをみるではない! いくら占い師のワシでも、ゲイフォーチュンをしろとなると変な噂が……!」
「新宿仁丁目で占いしているばーさんが、今さら何を言う。俺の望みはただひとつ、ゲイ占いだ!さあ、今すぐ俺の望みを叶えろ!」
「うぐぐっ……! なんちゅー、無鉄砲な輩なんじゃ。まるで今日は厄日じゃな……!」
ゲイ占いをしろと言われたお婆さんは、仕方なく話に乗っかった。
「よかろう。ワシも占い師の端くれだ。お前さんの望みを叶えてやろう。ただし、このことは秘密じゃぞ。ワシにもメンツがあるからのう、変な噂を立てられたんじゃ商売もできなくなるわい!」
そういってビツブツ文句を言うと、水晶玉に手を翳して尋ねた。
「――で、占って欲しいのは片想いの相手か? それともアダルトな内容の占いか?」
「アダルトな内容の占いとは?」
「ごふぉん ごふぉん! さ、さあ。なんのことやら……!」
「怪しい……」
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