アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
*
-
「あのー、潮海課長……? 聞いてますか?」
「はっ?」
急に織田が話しかけてくると、俺の隣にいた水無月君が笑ってきた。
「やだ〜、キャハハ! しおっちカチョーったら珍しくボーッとしてるぅ〜! ねぇ、今の話し聞いてましたかぁ?」
「ん、ああ、もちろんだとも……。この私が大事な会議でボーッとしているはずかないだろ?」
「ですよねー。ビシッと決まった潮海カチョーたるお方が、大事な会議で事もあろうか。部下達の前でボーッとなんかしてませんよね〜」
「ああ、もちろんだ」
俺は咄嗟に誤魔化した。しかも、慌てずに冷静に受け答えた。ここで話を聞いてないことがバレると『課長』としての威厳を損ねかねない。だがら俺はキリッとした顔で平静を装った。
「今の企画書についてだが、実に名案だと私は感じる。織田君、キミの発想を是非とも今回の開発に取り入れようじゃないか!」
「ホントですか!? 地味に嬉しいです! 提案したら反対されると思ったんですが、潮海課長がそう言って下さるなら安心ですね!」
「え、あっ。うん……。いいんじゃないか??」
織田が何を提案したかも丸切り分からずに、その場で安易に返事をしてしまった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
83 / 84