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「ねーねー、あそこのマルシェのお店にさ。帰り食べて行かない? 今日なら限定の裏メニューが食べれるし、みんなで行こうよ!」
「いいねいいね! 私はサーロインステーキ食べちゃおうかなぁ。あその看板メニューだし、私はそれ食べよ~っと!」
「そう言えばさぁ、明美。この前、美味しそうなブログアップしてたけど、どこのお店〜? 私もあのストロベリークリームパフェ食べたい!」
「いいよ! じゃあ、あそこのデザートを一緒に食べる? 他の子も連れて4人で行けば、超大盛デラックスパフェが半額でみんなで食べれるよ!」
「何それ、マジ最高じゃ〜ん! じゃあ、帰りのデザートはそこで決まりだね。明美Niceじゃん、キャハハッ!」
彼女達は仕事そっちのけで女子トークに花を咲かせていた。ピリピリした部屋の中でキャピキャピした明るい声が響いた。だけど、男性の社員達は彼女達の楽しげな女子トークよりも、潮海課長の方に目がいった。
何故ならば、潮海が彼女達の会話を黙って聞きながらも鋭い瞳でチベットスナギツネのような目でジッと見ていたからだった。
無言の視線はまさに『お前ら黙って仕事しろ!』と言わんばかりの目つきだった。さすがにそれを見ていた男性社員が、彼女達に小声で注意した。すると、彼女達は課長の雷が落ちる前に、そそくさとその場から離れて自分のデスクに戻った。
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