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Wine or Blood
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【血液性愛】
「痛っ…」
指先から血が溢れ出していた。
真っ赤な液体は白いカーペットの上に落ちた。
「あっ…ごめん…汚しちゃったね。」
君は謝るが私はずっとそれを見ていたかった。
赤く滲んだカーペットを。
「…結城(ユウキ)?どうしたの?」
名前を呼ばれたのに気づかなかった。
「結城?」
「え?あ、あぁ…ごめん。怪我見せて。」
怪我をしたところを見ると傷口が開いていた。
そこから血が溢れ出して今にもこぼれそうになっていた。
私はそれがとても美味しそうに感じた。
君の指を舐めた。
少しくすぐったそうな、痛そうな声を出した。
君の血はとても甘く感じた。
「大丈夫?」
「…うん。」
顔を見ると頬が赤くなっていた。
その赤色で思いだした。
「そういえば、ワイン貰ってたんだ。一緒に飲まないか?」
友人からもらったワイン。
君と飲むのを楽しみにしてたんだ。
少し癖があるかもしれないけどきっと気に入るよ。
今日もらった肉と一緒に飲もう。
「結城今日は機嫌がいいね。」
「いつもこんな感じだと思うけど?」
「いつもはもう少し不機嫌だよ。」
僕には違いがわからないが、多分君の血を舐めたからじゃないかな。なんて思いながらワインを開けた。
独特な匂いが部屋に広がる。
僕はあまりワインに詳しいわけじゃないから何年もの…とかは全くわからない。
グラスに注いだ。
光に反射してキラキラと光っていた。
グラスに注ぐことでより一層匂いがした。
「綺麗だね。」
「あぁ…そうだな。」
「先に飲んじゃう?」
「そうしようか。」
乾杯し、一口飲んだ。
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