アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
16歳 交際相手
-
「…理久は相変わらず可愛い顔している。」
実継が発した意外な言葉に理久は半泣きのまま振り返る。
「泣き顔も可愛い。」
未来の誠実に口説かれている妄想に思わず顔を赤らんだ。
「理久ちゃん、交際相手は大切だからね、ちゃんと選ぶのよ?」
珈琲を運んでくれる瑠実が理久の額にチュッとキスをした。
「え、えぇ!?」
おでこを押さえ動揺しているとマグカップを置く瑠実の手を実継が掴む。
「…母さん、浮気はいけない。」
「だって、可愛い子にキスしたいじゃなぁい。」
「…もうほぼうちの息子だもんな…家族間でのキスなら構わないよな。」
ゆっくりと腰を上げた実継が理久に歩み寄る。
「っ父さんも、母さんも。俺の恋人に勝手に触るな。」
実継から隠すように理久をソファの角に押しやると理久が困ったように眉を八の字に歪ませる。
「あの…え…っと…。」
状況を把握仕切れない理久が口篭る。
「理久、俺はしちゃダメ?」
「父さんはダメに決まってるだろう!」
キャパシティーを超えた理久は息を呑んで黙り込んだ。
(も…訳わかんない…。)
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
89 / 563