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17歳 闇
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「高岡君、フリーっぽいよね。理久どうなの?」
「高岡君と遥ちゃんの話した?復縁の話とかでてないの?」
「まぁ、相手がいても遥ちゃんとなら別れてでも付き合いたいよなぁ。」
その全ての言葉に理久は心を痛める。
やだぁ、もう別れてるし。と言ってはいるが、彼女の様子もまんざらではなさそうだ。
「俺、ちょっとトイレ。」
そういって逃げるとトイレの個室に引きこもる。
(誠実…から別れるって言われたら…どうしよう…。)
涙が止まらずずっと手の甲に落ち続ける。
「…理久?」
コンコンというノック音と壮介の声。
ゴシゴシと目を擦ると理久は頬を軽く叩く。
(心配かけちゃいけない…。笑え、俺!)
「わり壮介、何かお腹痛くてー。」
「…そっか。大丈夫か?」
壮介の声は暗い。
理由もわかっているはずだがあえて聞かないでいてくれる。
「うん、大丈夫。」
無理に笑って理久は教室に戻った。
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