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16歳 添い寝
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「…寝れないのか?」
「あ…ごめん、ちょっと寝れなくて…。」
眠れない理久のモゾモゾした衣擦れの音に誠実が気付く。
「談話室でも行って来ようかな。」
時間は夜中12時を廻っている。
寮長に見つかるとまずい時間だがそれでも誠実に気を遣わせるよりはマシなのかもしれない。
暗闇の中小さな溜め息で部屋を出ようとすると、横に人の立つ気配があった。
「え…?」
理久の身体を覆うのは誠実の筋肉質な躯体。
「…こんな時間に行くなよ。」
月明かりを頼りに理久のベッドの掛け布団を誠実が捲り、抱き上げベッドに戻す。
「…狭い、そっち寄れ。」
壁際に一旦は理久を押し込むが、すぐに自分の腕の中に抱き込む。
なすがままの理久の首元で囁く。
「どうした?」
「…ううん、何でもないんだけど…。やっぱり、誠実と一緒だとホッとする…。」
後ろから抱いていた腕の中、理久がそっち向いていい?と聞く。
無言のまま腕を少し緩めると誠実の脇から背に腕を回し胸元に顔を埋める。
「…ありがと。」
理久は嬉しそうに口角を上げるとそのまま目を閉じた。
(これは…俺の方が寝れないな。)
すぐに腕の中から寝息が聞こえてくる。
布団を手繰り寄せて肩までしっかり覆うとその寝息の主の頬にそっとキスを落とした。
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