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16歳 口移し
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「…大分熱は下がったな。」
結局少々長引いた風邪だったが誠実は病院を強要はしなかった。
代わりに誠実の言うことは守らされた。
毎日薬を飲んで、座薬を入れて(誠実に入れられて…が正当だが)、食事も食べたくなくても無理やり流し込まれた。
「水分しっかり取れ。」
起き上がってペットボトルに口をつけようとするが誠実がそれを奪う。
飲め、と言うくせに矛盾した行動。
誠実の口元にオレンジジュースが注ぎ込まれる。
(あ、また…。)
口移しで誠実が理久にジュースを与える。
順調に風邪も治ってきてるし、もう起き上がれるし問題はないのだが…。
「自分で飲めるよ?」
「…あぁ。」
それでも誠実からペットボトルを渡そうとする素振りは見えない。
それどころかジュースを伝わせた舌が唇を割ってそのまま深く絡んでくる。
「っん…せ、じ…。」
「もう一口…。」
何度も繰り返され蠢く舌が口の中の全ての場所を制圧する。
舌を絡ませるだけじゃない。
歯の裏も、隙間も、一番奥の歯まで念入りに誠実が舐め尽くす。
「飲んだなら、寝てろ。」
それ以上を求めるでもなく、誠実は表情を変えることなくまた甲斐甲斐しく理久の世話を焼く。
「んー…あ、りがとう…。」
(俺の考えすぎ…?かなぁ…まぁ…いっか。)
理久は毎日与えられる誠実からの奉仕の一部なのか、それとも…なのか解らず首を捻る。
でも根っからの楽天家の理久は前者だと考え、拒むことはなかった。
それに…。
(それに誠実の舌、気持ちいいし…誠実とキスする女子は幸せだなぁ…。)
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