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16歳 明日から
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終業式が終わり、明日から夏休みだ。
本日中に帰省した者も多く、今日の寮にいつもの賑わいはなかった。
明日以降は殆どの生徒がいなくなる。
「明日、何時に出るの?」
「んー……昼過ぎかな。夕食に間に合うように言われてるから。」
「…そっか。」
平気だと思っていてもやはり離れ難い。
誠実の温もりに少しでも触れていたくて誠実の腕にピッタリとくっつく。
肩に凭れて誠実の手に指を絡めた。
「………理久…しよっか。」
妙に静かな理久の頬を指でつまんで、誠実が囁く。
理久はビックリした顔を上げて少し赤らめたが、それでも小さく頷いた。
施錠を誠実に任せて理久は脱ぎ始める。
「こら…勝手に脱ぐな。」
「…え?…だ、だって…。」
自分も準備した方が、と理久が口を開く。
誠実は笑って首を振ると理久を優しく窘める。
「俺の楽しみ、取らないの。」
脱ぎかけたTシャツにもう一度腕を通させる。
「…もうー…。」
せっかく脱いだのに。と文句を言いたかったが、それでも誠実が幸せそうで言葉を飲み込んだ。
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