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16歳 決意
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「…壮介ぇ、買い物付き合って。」
「俺、部活…。」
「…終わるまで待ってる、から………。」
「…いいや…今日はサボる。待ってて、副部長に言ってくる。」
理久の神妙な面持ちに壮介が口を開く。
「…何買うの?」
「わかんない。」
「お前、わかんないって…。」
「わかんない…誠実と出来るようになる為のもの買う…アダルトショップ行きたい。」
理久の口から無縁そうな単語が出て壮介は言葉を詰まらせた。
「壮介、お願い…入り口まででいい。一人で入るから…場所教えて…。」
俯き加減で理久が声を震わせる。
「壮介、お願い…。」
「…あー、もう、行くよ。ちゃんと店の中まで行く!」
「あ…りがとう。」
心底安心したかのように理久が大きく息を吐き出す。
まだ表情は硬く、口はキュッと一文字に結ばれたままだった。
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