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こーヒラside2
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こ「何もねーなー…」
ヒ「武器とかないのかなー」
薄暗い廊下を並んで歩く。
途中途中部屋があり入ってみるが、特にこれといって目立つ物はなく、全く進展がない。
こ「また部屋か」
ヒ「今度こそ何かあるといいね」
何かある事を願いながら、扉を開く。
するとそこには、懐中電灯が落ちていて、その奥に南京錠のかかった箱があった。
小さめだが、とても頑丈そうだ。
こ「この懐中電灯は借りていくとして、なんだこの箱…」
ヒ「南京錠かー、鍵探さないとだねー」
まぁ、少し進展があったので良しとしたい。
懐中電灯があるおかげで、少し探索がしやすくなった。
今のところ青鬼は現れないが、油断は出来ない。
いざとなったら俺がヒラを守る。
そう誓ったから。
しばらく歩いていると、少し開けた場所に出た。
そして、真ん中あたりに人影がみえた。
身長は低めで1人なので、キヨとフジではなさそうだ。
ヒ「あれは……あの時の子…?」
近寄ってみると、あの白い服の少年だった。
こちらに背を向けていて、俺らの存在に気付いているのかはわからない。
ただそこに立っているだけで、危害を加えてくる様子ではないので話しかけてみる。
こ「おい……」
すると少年は、顔だけを少しこちらに向ける。
あの時まで前髪で目が隠れていたはずなのに、今は隠れていなかった。
目つきは鋭く、俺らを睨んでいる様に見える。
?「マタ邪魔スルノ?」
こ「俺らはお前の邪魔なんてした覚えないぞ。」
?「……」
ヒ「ねぇ、君の目的は何なの?」
?「完全ニなる。彼ノチカラヲ使ッテ。」
まだ片言ではあるが、何故かあの時よりスラスラと喋っている。
そしてこの子の言っている“彼”とは誰なのか。
確信には至らないが、恐らく……
こ「“彼”って、フジのことか…」
?「フジッてイウンダ……フフッ」
何やら楽しそうにしている少年。
嫌な予感がする…
すると少年が体ごとこちらに向ける。
?「邪魔しないでね」
そう言い残し、闇に紛れ見えなくなった。
こ「嘘……だろ………?」
ヒ「フジの…声……」
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