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キヨフジside3
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懐中電灯を片手に館を探索する。
これで少しは進展があったかと思ったが、そんな事は無く、ただただ廊下を歩く。
途中途中にある部屋に入っても、特に何も無い。
一体どうすればいいのだろうか。
そんな事を考えながら歩いていると、さっきまで横にいたはずのフジがいない事に気づいた。
慌てて辺りを見回すと、少し後ろで壁に寄りかかり、頭をおさえ苦しそうにしていた。
キ「フジ…?大丈夫か?」
フ「ごめん……なんか、頭痛くて……っ」
呼吸が荒く、立っているのが辛そうだ。
とりあえずフジを座らせ、背中をさする。
さっきから様子が変だとは思っていたが、ここまでとは思っていなかった。
もっと早く言ってくれれば無理はさせなかったのに。
すると、フジは突然耳を塞ぎ、うずくまった。
俺に必死に何かを伝えようとしているが、言葉が途切れ途切れでわからない。
キ「フジ!しっかりしろ!」
フ「や、やだ………!いやだっ…!キヨっ………!」
フジは俺の腕を必死で掴み、何かを訴える。
一体フジの身に何が起こっているのだろうか。
フジを助けたいのに、俺はただ焦ることしか出来ない。
キ「俺は、どうすればっ…!」
フ「キヨ…!逃げ、てっ……!もうっ……俺、は……」
フジが俺から手を離した瞬間、床から黒い何かが出てきて、フジに絡みつく。
キ「フジっ!」
俺は必死に手を伸ばす。
だがその手は届かず、フジはその黒い何かに連れ去られてしまった。
キ「…フジ………ごめん…絶対、助けるから………」
俺は立ち上がり、こーすけとヒラを見つけ、フジを助けるために薄暗い廊下を歩き出した。
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