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こーヒラside3
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こ「なんで…フジの声で……」
ヒ「…なにか落ちてる…?」
少年が先程まで立っていた場所に、鍵が落ちていた。
さっきの南京錠の鍵だろう。
それにしても、何故あの少年の声がフジの声に変わったのだろうか。
あの少年の目的は……
こ「ヒラ」
ヒ「どうしたの…?」
こ「アイツ、フジになるつもりなんだ…」
ヒ「え……?」
やっと気付いた。
何故フジなのかはわからない。
でも、きっとあの少年の目的はそれだ。
アイツは自分を不完全だと言った。
いっと人間では無い何かなのだろう。
だから、フジを乗取って人間になろうとしている。
ヒ「そんな……このままじゃフジが…!」
こ「はやく合流しねーと!」
俺らは懐中電灯のあった部屋に戻り、箱の南京錠を開けた。
すると中には少し大きめのずっしりとした重みのある鍵が入っていた。
こ「鍵…どこで使うんだ?」
ヒ「…そういえば、男の子がいた場所の奥に扉があった気がする!」
こ「ほんとか!行くぞヒラ!」
部屋を飛び出し、さっきの場所へ急いで戻る。
そこにはヒラの言う通り、大きな扉があった。
その扉には鍵穴があり、鍵を差し込んで回してみると、カチャリ、と音を立てて鍵が開いた。
扉を開けると、向こう側は真っ暗で何も見えない。
こ「これで、いいんだよな」
ヒ「たぶん……こーすけ、行こ?」
こ「おう」
離れない様に手を繋ぎ、2人は同時に1歩踏み出す。
途端に浮遊感に襲われる。
そして段々と意識が遠のいていった。
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