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Whith do you love? Part2
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【作者より】
白布さんが川西を太一呼びという事が解ったので、
川西を太一、白布を賢二郎と呼ぶようにしてこれから進めていきます。これまでのお話は……あの、脳内変換でお願いしゃす。
(今回川西でてけぇへんけど)
それでは引き続きお楽しみ下さい。
ы ы ы ы
「いいから見れって」
「……はぁ…」
引き下がる様子の無い瀬見さんから、渋々紙袋を受け取る。中に入っていたのは膝掛けだった。
「……どういう風の吹き回しですか」
素直にありがとうございますと言えればいいのだろうが、中々俺にはそれが難しい。つい口にした言葉に内心後悔していると、瀬見さんは笑った。
「人聞き悪ぃなぁ」
不覚にも高鳴った心臓を押さえつけて、奥にある部屋に駆け込む。
「えっ!? ちょ、白布!?」
生憎扉は外開きで、瀬見さんより力の弱い俺が立て籠るのには無理がある。しかしまだあけようとはしていないようで、声を掛けているだけだ。
「うるさいですありがとうございますあっち行ってください顔見たくないです」
「お前なぁ! 人が…………え…?」
「なん……あ……ぅ……」
頭に浮かんだ言葉をそのまま出していたのだが、その中にどうやら罵倒じゃないものが混じってしまったようだ。
「…………」
無言になった相手が逆に嫌だ。何か悪態を疲れた方がまだマシだ。
そんなことを考えて手の力が緩んだその時。
「う、わ…!?」
ドアを押さえていた腕が引っ張られ、そのまま前に倒れそうになる。それを想定していたように、瀬見さんが俺を抱きしめた。
「ちょ、な、なにっ……!?」
「うるせぇ。ちょっと黙ってろ」
「意味っ……っん!?」
抗議しようとすれば口を手で覆われて、真っ直ぐに見詰められる。
「我慢効かなくなるから、ダメ。」
真剣な表情で告げられるそれに顔が一気に熱を帯び始める。
赤くなる顔を背けようにも逃げ場が無くて、眉根を寄せて視線を横に流した。
「……嫌だったら悪い」
突然そう言われて不意に視線を戻すと、目の前に随分と距離が近くなった瀬見さんがいる。状況と意味がわからなくて、口から離れる暖かさをぼんやりと見送った。
「え、あ、う……」
やっと喋れるようになっても、上手く声が出ない。
どうやら手で口を塞がれた後にキスをされたようだった。
「……あの」
体を離した瀬見さんに、少し気まずい気持ちで話しかける。
「ん?」
薄く笑みを浮かべたまま応じて来た瀬見さんに、どこか負けたような気分になってしまう。しかし黙っている訳にも行かずに、言葉を続けた。
「……何でわざわざ先に謝ったんですか。」
平常心を装って聞くが、これではしてほしかったととられはしないだろうか。そんなことを考えながら返答を待っていると、頭に手が乗せられた。
「そりゃぁ嫌いな奴にキスに近いことされたら嫌だろ? 白布が俺の事が嫌いなら謝んないといけないしな。だから予防線みたいな__」
「馬鹿じゃないですか」
「んあ!?」
驚いた声を上げる瀬見さんの手を払うと、少し寂しそうな顔をする。俺はそれに構わずにつづけた。
「あんたも太一も嫌いじゃないから困ってるのに」
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